Waves(ウェーブス)は2016年に公開された、分散型の金融取引のプラットフォームです。元々はNxt(ネクスト)という仮想通貨があり、そこから分裂しました。
Wavesはスマートコントラクト、メッセージ、クラウドストレージなど数多くの機能を持ち合わせており、CAT(Custom Application Token)とよばれる機能を備えています。
また、法定通貨とのやり取りをすることも可能で、その取引はwavesに備わっている管理者不在の分散取引所(DEX)でユーザー同士で仮想通貨の取引やドルやユーロなどの法定通貨と仮想通貨の取引ができます。
イーサリアムやLiskのようにWavesをプラットフォームとして独自のトークンを発行し、ICOのプラットフォームとしても機能します。
通貨単位は「WAVES」で表記されます。
Waves(ウェーブス)の特徴
独自トークンを簡単に発行できる
CAT(カスタムアプリケーショントークン)という機能により、誰でも簡単に独自のトークンを発行することができます。手数料は1WAVES(2018年6月時点で数百円)です。Wavesを通じて発行した独自トークンを販売することで、個人レベルでのICOが可能となります。
Wavesプラットフォームを利用したICOの例はいくつかありますが、中でもMobile Goは大成功したICOで、58億円もの資金調達に成功しました。
また、ハンバーガーチェーンのバーガーキングはこの独自トークン発行機能を利用し、「ワッパーコイン」というトークンを発行し、これをポイントの代わりに顧客に付与するという試みを行っています(ロシアの店舗のみ)。
Wavesを通じて発行された独自トークンは、WavesのDEX(分散型取引所)でいつでも取引が可能です。
カスタムアプリケーショントークン(CAT)
独自トークンを発行することが出来るシステムです。Wavesのプラットフォーム上に自分だけの仮想通貨を発行できます。カスタムトークンは他の仮想通貨との送金、取引などに利用できます。
分散型取引所(DEX)としての機能
Waves(ウェーブス)には「分散型取引所(DEX)」の機能もあります。
分散取引所(DEX)は、ブロックチェーンで改ざんされることがなく、外部攻撃やハッキングにも強く、取引の手数料も一般的な取引所よりも安くなっています。
Wavesはウォレットと取引所が統合されているため、通貨の保存と取引がウォレットだけで完結します。
Wavesの分散型取引所で取引が可能な通貨は、「ビットコイン(BTC)」「イーサリアム(ETH)」「ライトコイン(LTC)」「ジーキャッシュ(ZEC)」「ウェーブス(WAVES)」です。
また、仮想通貨同士の取引だけではなく法定通貨(フィアット)と交換も可能で、現時点ではUSドルとユーロに対応しています。
エアドロップ
Waves(ウェーブス)は取引の承認システムとしてLPoS方式を採用しています。
一般ユーザーは、信頼できるフルノード(ブロック生成の権利を持っているユーザー)に、自分の持っているWavesを貸し出すことができます。Wavesを貸した一般ユーザーはフルノードから利息をもらうことができます。