弱体化したリラから市民が避難しようとしているため、トルコの仮想通貨の取引量は過去24時間で急増している。レジェップ・タイップ・エルドアン大統領がアメリカに「背中を刺した(裏切った)」と非難してから、トルコの通貨は一日で激しい時間に直面している。トルコの国内仮想通貨取引所Btcturkでの取引量は過去24時間で350%増加しており、BTC(ビットコイン)はその38%を占めた。
崩壊するリラからの避難場所
被災国と西側諸国との緊張が高まっている今日、トルコのリラ(TRY)は米ドルに対して最低値を記録した。エルドアン大統領は、トルコの金融危機が、米国が率いる国を脅かす陰謀として見ており、慎重な経済政策の結果とは対照的にインフレ上昇と外貨で発生した未払債務スパイラルにつながり、建設ブームの資金調達のための借り入れによって悪化した。トルコの内務省は、リラに対する「挑発的な」コメントをしたと思われる約350のソーシャルメディアアカウントに対して法的措置を取ると威嚇しているが、仮想通貨所有者はトルコリラをBTC、XRP、ETHに交換することに忙しい。
ビットコインコア(Bitcoin core)とドル建てテザー(tether/USDT)の後、リップル(ripple)とイーサリアム(ether)は過去24時間にBtcturkで主要な取引ペアを形成した。サイトはLTC(ライトコイン)も提供している。
トルコリラは法定通貨として今年3番目に最悪の実績
ベネズエラのボリバルとスーダンのスーダンポンドだけが、今年45%減のトルコリラより悪化している。BTCは今年54%近くを失ったが、それは後半のトルコリラに対して紛れもない強固な砦と見られており、リラをより安定した通貨に交換する限られた選択肢のビットコインにトルコ国民が集まった。過去24時間にBTCの1400万ドルに交換されたBtcturkに加えて、Paribu、Koinim、およびKoineksは、Localbitcoins.comのように今週の量が大幅に増加したことを目の当たりにした。
トルコ銀行が米ドルを保有する顧客口座のサポートを終了するという噂の中でエルドアン大統領はリラの窮状に責任を負い、国の通貨売りを必死に鎮めようとしているが、向きを変える市民はほとんど残っていない。(Tether(テザー)は今、トルコのトレーダーの中で最もUSドルを得るのに近い)
トルコの「超過調達」の予測は時期尚早かもしれないが、BTCのような仮想通貨はその日の通貨が通貨切り下げを受けている国では生命線になっていることが明らかである。
[Bitcoin.com からの翻訳]
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