今週、ハードウェアウォレットのTrezorのベータ版では、仮想通貨の売買をできるようになった。この機能により、資産を預けることなく、11種類の仮想通貨を取引できるようになった。
Trezorのベータ版:仮想通貨を取引可能に
ハードウェアウォレットのTrezorのベータ版では、仮想通貨を直接取引することができるようになった。このベータ版では、今までのTrezorから特に大きなUIの変化はないが、機能が新しく付け加わっている。9月19日、TrezorはTwitterで「今回発表したベータ版では、ハードウェアウォレットで仮想通貨を直接取引できることになった。」
ベータ版のページを開くと、ログインすることができる。ウォレットにログインすると「Exchanges」というタブが画面上方に表示されている。
「Exchanges」を初めて使うときは、利用規約に同意する必要がある。取引は資産の所有者と第3者プラットフォームを利用していることなどが書かれている。Trezorで取引できるのは、 Chagenow、Coinmama、Changelly、Paybis、Coinswitchなどである。ウォレット内でスワップできるのは、ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash/BCH)、ジーキャッシュ(Zcash/ZEC)、リップル(Ripple/XRP)、ライトコイン(Litecoin/LTC)、ビットコインゴールド(Bitcoin Gold/BTG)、モネロ(Monero/XMR)、ダッシュ(Dash)、ドージコイン(Dogecoin/DOGE)、ビットコイン(Bitcoin/BTC)、イーサリアム(Ethereum/ETH)、イーサリアムクラシック(Ethereum Classic/ETC)などがある。
「Exchanges」機能はオプション、KYCが第三者に行われる可能性あり
「Exchanges」機能ではTrezorの代表者は、KYC(Know Your Customer)認証は行わないと発表している。「混乱を防ぐために言うが、弊社でKYCを行う予定はない。ただ、利用する第三者プラットフォームでKYCを行っている可能性はある。」とTrezorのマーケティング責任者はTwitterで発表した。
「『Exchanges』はオプション機能だ。KYCを行う場合はもちろん、そのプラットフォームからユーザーに通知されるし、ユーザーがそれを拒絶することも可能だ。」
Trezorのウォレットだけでなく、実はShapeshift社と提携しているKeepkeyウォレットでも仮想通貨のスワップができるようになっている。Keepkeyユーザーは、メニューから取引したい通貨を選択することができる。Shapeshiftがビジネスモデルを変更し、会員へのサービス方針を変えている最中なので、これからKeepkeyとの関係がどうなるかは、まだ明らかになっていない。また、Ledger(レジャー)ウォレットでは、取引サービスは提供されていない。しかし、Ledger(レジャー)Liveプラットフォームから、選択した取引所のページにブラウザ上で移動できるようにはなっているそうだ。
[Bitcoin.com からの翻訳]
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