Telegram(テレグラム)社、ICOについてパスポート検証サービスを開始

Telegram(テレグラム)社、ICOについてパスポート検証サービスを開始

メッセージングサービスで有名なTelegram(テレグラム)社は木曜日、仮想通貨に関連した機能を追加した。 Telegram Passportは「個人認証を必要とするサービスのための統合型認証方法」だ。Telegram(テレグラム)社は代表的なユースケースはパスポートであると考えているようで、このサービスは言わばICOのためのKYCであるそうだ。文書は全てのプロセスで暗号化により保護され、最終的には「分散型クラウド」に移行する予定だと発表している。

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Telegram(テレグラム)社が仮想通貨認証サービス業界に参入

ビットコイン(Bitcoin/BTC)支持者の1人であるPavel Durov(パベル・デュロフ)が率いるTelegram(テレグラム)社は、ユーザー基盤のかなりの割合を仮想通貨に依存している。トークンセール際の通信手段としてTelegram(テレグラム)社は頻繁に用いられており、毎日の通信に関して仮想通貨コミュニティに依存し、稀にTelegram(テレグラム)社が利用できなくなると仮想通貨ユーザーにとっては非常に問題である。Telegram Passportはもともと検証サービスを提供するためのものであるが、Civic(シヴィック)やThekey(ザキー)が狙っている認証市場に参入するのがTelegram(テレグラム)社の狙いである。またこのサービスの開発計画では、いずれTelegram(テレグラム)社が独自のブロックチェーンを開発し、現在のメッセージングサービス内でのネイティブトークンを統合することになっている。

今回の開発計画について発表したブログ記事で、Telegram(テレグラム)社は、Telegram Passportのユーザーが認証システムを使用するための環境を提供するためにepayments.comと統合することを明らかにした。Telegram(テレグラム)社のWebサイトでは現在、認証システムの実際の機能についてデモページを設けて説明している。また認証オプションには、パスポート、運転免許証、銀行声明、証明写真などICO参加者には馴染みのものが含まれている。

パスポートでの認証は便利だが、セキュリティ面で問題はないのか?

Telegram(テレグラム)社はロシア当局との法的争いに巻き込まれていたが、そのサービスでは国内ユーザーのデータ、そして恐らく海外ユーザーのデータも同様に、アクセスは制限されていた。Telegram(テレグラム)社は今までこのように懸命に取り組んできたが、当然のごとく、ユーザーの一部には全てのプロセスにおいて内容が暗号化されたとしてもTelegram(テレグラム)社のプラットフォームに個人情報を委ねることに対して不安を感じている人もいる。

ICOの際に、Telegram(テレグラム)社にクラウドセールの参加者への告知を委ね、個人情報を適切に管理するプロセスを任せられるというのは非常に魅力的である。さらには、ボット機能のプログラムを利用することで、Telegram Passportのユーザーをホワイトボット化することも可能である。Telegram(テレグラム)社に取り扱いには十分注意を要するような個人情報が大量に委ねられることはもちろん懸念材料にはなりうるが、承認済みのTelegramアカウントを販売しているような業界は必然的に盛んになってしまうだろう。結局のところ、テクノロジーが1つの問題を解決すれば、また他の問題が起こることは必然あのである。

[Bitcoin.com からの翻訳]

画像提供:pixabay

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