米国証券取引委員会（SEC、The U.S. Securities and Exchange Commission）は火曜日、２つの仮想通貨会社に対して訴訟を起こしたことを明らかにした。SECのこのような訴訟には前例がない。1社は、自称「米国で最初に認可された仮想通貨会社」で、もう1社は「ICOのスーパーストア」とも言われる会社である。
SECは仮想通貨資産マネジメント会社に対して訴訟を起こす
米国証券取引委員会（SEC、The U.S. Securities and Exchange Commission）は火曜日、「ヘッジファンドマネジメント会社が仮想通貨投資に関して、投資会社の規定に違反したとして訴訟を起こした。このような事例は前代未聞である。」
カリフォルニア州ラホーヤにあるCrypto Asset Management LP（CAM）社は、仮想通貨関連資産の投資ポートフォリオのマネジメントを主な業務として行なっている。SECは、同社が仮想通貨投資会社として正式な登録を行なっていないにも関わらず、「米国で最初に認可された仮想通貨会社」という文言を広報に使用していることを訴えた。
Crypto Asset Management LP（CAM）社の代表Timothy Enneking氏によると、同社は2017年、４ヶ月間で360万ドルの収益を上げたそうだ。だが、この背景では、「米国で最初にSECから認可された仮想通貨会社として誤って広報していた」という。
SECは「未登録の非課税公募を行い、資産の40％以上を仮想通貨証券に投資することにより、Crypto Asset Management LP（CAM）社は未登録の投資会社としての運営を行なっていた。」
同社はSECからの勧告を受けて「サービス提供を中止し、被害を受けた投資家に買い戻しを提案した」そうだ。「Crypto Asset Management LP（CAM）社とEnneking氏は、SECの停止命令に応じ、SECの指摘内容についてはノーコメントのまま、20万ドルの罰金の支払いに同意した。」と報告されている。
「ICOのスーパーストア」に対する訴訟？
9月11日、米国証券取引委員会（SEC、The U.S. Securities and Exchange Commission）はある仮想通貨会社と2人の運営者に対して訴訟を起こした。ミシガン州に本拠をおくTokenlot LLC社は、「ICOのスーパーストア」と自称しており、SECによると、所有者はLenny Kugel氏とEli L. Lewitt氏である。
SECが登録されていない仮想通貨ブローカー・ディーラーに対して訴訟を起こすのは、SECが昨年DAO報告書を発行して以来初めてである。同報告書では、仮想通貨資産を提供・販売する者は連邦証券法を遵守しなければならない、と注意を促されていた。
SECによると、Tokenlot社は昨年7月から2月末にかけて運営されており、「証券法の仮想通貨資産への適用性を明らかにしたDAO報告書の発表後にほとんどの業務が行われていた」そうだ。同社は「経験のある」投資かが、プライベートセールス中やプリセールス中、ICOの最中もしくはICO後に、購入できると宣伝している。
同社とその創設者は、「ICOやセカンダリー取引を行う場所として、Tokenlotのウェブサイトを宣伝していた」そうだ。そして、「6,100人を超える個人投資家からの注文を受け取り、証券を含む200種類以上の仮想通貨トークンを取り扱っていたようだ。」とSECが確認している。「これらの活動に際して、Tokenlot社、Kugel氏、およびLewitt氏をブローカー・ディーラーとしてSECで登録する必要があったが、そのような申請は行われていなかった。」
SEC施行部の共同責任者Steven Peikin氏は、「訴訟を受けた会社やその職員は、SECに速やかに協力し、SECに価値ある情報を提供し、運営を停止して、投資家に払い戻しを行なった。」と述べている。
SECの主張に対して、Tokenlot社、Kugel氏、Lewitt氏は、肯定も否定もしなかったが、命令には同意して471,000ドルとその利息7,929ドルを払い、Tokenlot
社の残りの資産を適切に処理するために第三者が関わるようだ。
また、SECは「Kugel氏、Lewitt氏はそれぞれ45,000ドルの罰金を支払うことに同意した。投資会社運営を3年間禁止されることに対しても合意し、3年後以降には再申請する権利がら認められているようだ。」
[Bitcoin.com からの翻訳]
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