最初の匿名の取引プラットフォームであるシルクロード(Silk Road)を開発・管理していたロス・ウルブリヒト(Loss Ulbricht)氏を援助したとして、告発されていた49歳のカナダ人男性がタイから米国に送還された。ロジャー・トーマス・クラーク(Roger Thomas Clark)は、麻薬取引、悪意のあるハッキング、マネーロンダリングなど、シルクロード(Silk Road)の運営に関する複数の犯罪について連邦検察官による告発を受けている。
シルクロード(Silk Road)の運営に関してロス・ウルブリヒト(Loss Ulbricht)を援助したとしてタイから送還
米国弁護士事務所ニューヨーク州南部地区では、ロジャー・トーマス・クラーク(Roger Thomas Clark)氏が米国に引き渡され、ロス・ウルブリヒト(Loss Ulbricht)氏との提携に関した複数の罪で起訴されたようだ。
米国司法省は、「ロジャー・トーマス・クラーク氏はシルクロード(Silk Road)の開発の鍵を握った人物であり、ロス・ウルブリヒト(Loss Ulbricht)にこの犯罪についてあらゆる助言をした」と発表している。
マンハッタンのゲオフリー・S.バーマン弁護士は、「シルクロード(Silk Road)は、違法薬物、悪意のあるハッキング、およびその他の犯罪行為などを実行できる取引プラットフォームであった。
ロジャー・トーマス・クラーク(Roger Thomas Clark)氏はこのシルクロード(Silk Road)の開発に関して、開発者かつ管理者であったロス・ウルブリヒト(Loss Ulbricht)に助言していたようで、どのように利益を最大化するか、どのように法の目を逃れるか、などについてアドバイスをしていたという報告を受けている。法執行機関などの国際的な協力を得ることができたので、現在クラーク氏はアメリカの裁判所で裁きを受けている。
ロジャー・トーマス・クラーク(Roger Thomas Clark)はシルクロード(Silk Road)の基盤の開発を支援
司法省によると、ロス・ウルブリヒト(Loss Ulbricht)氏は、クラーク氏を「シルクロードのセキュリティの脆弱性、インフラ、ユーザーの管理、および法規制にかからないようにする方法」に関する助言を提供してくれた「真のメンター」だと説明したようだ。クラーク氏は、シルクロード(Silk Road)のサイト内では「Variety Jones」、「VJ」、「Cimon」、および「Plong of Mongoose」などの仮名を用いていたようだ。
クラーク氏はシルクロード(Silk Road)内でのルール開発などに従事したようで、米国当局は「クラーク氏はシルクロード(Silk Road)で、ベンダーとユーザーをどのようなルールで管理すべきかということに関してアドバイスしており、ここには麻薬販売などもシルクロード(Silk Road)プラットフォーム上で行うということも含まれていた。またシルクロード(Silk Road)のインフラを整備し、サービス内容を向上・維持するためにプログラマーの人材確保も援助したようである。」
またクラーク氏は、「法執行機関がシルクロード(Silk Road)を調査したときのための対策」も援助したようで、「ロス・ウルブリヒト(Loss Ulbricht)氏がシルクロード(Silk Road)を売却したように見せかける」ようアドバイスしたそうだ。
ロジャー・トーマス・クラーク(Roger Thomas Clark)、重罪を受ける可能性
ロジャー・トーマス・クラーク(Roger Thomas Clark)が有罪判決を受ける場合、最低でも懲役10年、最大では終身刑を課される可能性がある。クラーク氏はすでにシルクロード(Silk Road)の開発援助で「数十万ドルを稼いだ」と報道されている。
国土安全保障調査特別捜査官のエンジェル・メレンデスは、「今回のクラーク氏の起訴が、ウェブ上で違法行為を行おうとしている人々にとって法を再確認する機会となってほしい。法規制を免れることはできないのだ。ウェブ上で不正行為が行われていないか調査することは、不法薬物市場の取り締まりにおいて重要であり、我々は法執行機関と協力し続ける。」と述べた。
[Bitcoin.com からの翻訳]
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