先日news.Bitcoin.comは、ジンバブエの仮想通貨取引所Golix(ゴリックス)が、ジンバブエ中央銀行(RBZ)による「仮想通貨取引禁止令」に対する訴訟を提出したと報じた。ジンバブエのメディアによると、ジンバブエ高等裁判所は、RBZが裁判に出席できなかったため、Golix(ゴリックス)の訴えを認めたようだ。
ハラレ高等裁判所はRBZ仮想通貨取引禁止令を無効化
ジンバブエ高等裁判所は、RBZによる国内での仮想通貨取引禁止令を無効化したというニュースが、ジンバブエのメディアやSNS上で相次いで報道されている。ジンバブエの仮想通貨取引所Golix(ゴリックス)は、RBZにはそのような指示をする権限はなく、国会のみが財政に関する法令を発することができると主張し、高等裁判所に訴えた。
銀行が「Circular to Banking Institutions No. 2/2018: Virtual Currencies」を発行し、中央銀行が国内の仮想通貨取引を禁止することに成功したかのように思われた。しかし今日、Golix(ゴリックス)の専門家チームは、高等裁判所裁判官Justice Alphas Chitakunye(ジャスティス・アルファス・チタクニャ)のもとで、この禁止令を覆したのだ。
5月24日、Golix(ゴリックス)専門家チームの一人であり、憲法学者のFadzayi Mahere(ファザイ・マヘレ)は、Twitter(ツイッター)で今回の裁判での成功について以下のように述べた。
「RBZによる仮想通貨取引禁止令は高等裁判所により無効化された。ジンバブエでは正当な行政が行われている。憲法68条が根拠となり、今回の裁判では成功できた。」
ジンバブエ中央銀行の代表者はハラレ高等裁判所での裁判に出席できず
Fadzayi Mahere(ファザイ・マヘレ)らが率いるGolix(ゴリックス)のチームは、Hopewell Chitima(ホウプウェル・チティマ)という弁護士が代表者を務めた。彼らは憲法第68条を根拠として訴えたが、RBZの代表者はその裁判に出席しなかった。ジンバブエのメディアによると、このことが原因でハラレ高等裁判所ではGolix(ゴリックス)の主張が認められたのではないかと言われている。
高等裁判所のAlphas Chitakunye(アルファス・チタクニャ)裁判官は以下のように判決を下した。
「RBZが2018年5月15日付で発行した、Golix(ゴリックス)に業務の中止、仮想通貨取引ビジネスの停止、銀行口座の閉鎖を命じた文書は、ここに取り消され無効化された。」
判決が発表された時点では、RBZ代表者Norman Mataruke(ノーマン・マタルケ)、またはRBZ取締役John Mangudya(ジョン・マングヂャ)による声明はなかった。
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