今年5月、ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash/BCH)とイーサリアム(Ethereum/ETH)は高騰した。両方、4月に比べて取引量が大幅に増加したのだ。ビットコイン(Bitcoin/BTC)は平均で月2000億ドルで安定しているが、リップル(Ripple/XRP)の動向は良好ではなく1月以来86%減を記録した。
ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash/BCH)は5月、最も注目されたコイン
仮想通貨の需要は様々な手法で測定が可能だが、価格の次に利用しやすいの取引量である。今年5月、ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash/BCH)の取引量は前月の140%となった。
週刊誌Diarでは、5月の仮想通貨市場における取引量の増減をハイライトとして掲載し、ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash/BCH)の需要が高まっていたことを示している。5月には総額300億ドルのコインが取引されたのだ。ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash/BCH)の次に著しい成長を見せたのはイーサリアム(Ethereum/ETH)で、取引量は4月に比べ50%上昇し総額800億ドル以上が取引された。
5月にはライトコイン(Litecoin/LTC)などを含め、ほとんどの主要仮想通貨は取引量が上昇した。ライトコイン(Litecoin/LTC)はわずかではあるが上昇した。しかし取引量が著しく減少した仮想通貨もあった。リップル(Ripple/XRP)である。
リップル(Ripple/XRP)は1月には月1000億ドルのトークンが取引され、1コインあたりの価格は3ドルを上回っていたが、それ以来減少が続いている。5月には総額160ドルしか取引されなかった。
取引量の水増しが明白に
取引量の分析に関することでよく話題にのぼるのは、取引量の水増しである。取引所やトレーダーは成立させようという気のない買い注文をすることがあり、これにより正確な取引量がわからなくなると非難されることがある。トレーダーがこのようなことを行う場合、利潤追求のために市場操作をしている可能性が高い。仮想通貨取引所が行う場合、その取引所のサービスの利用が実際よりも盛んであるように見せかけ、取引所ランキングでの順位を上げ、さらなる顧客を獲得しようとする可能性が高い。
取引所Binance(バイナンス)では最近、あるコインが短期間に取引量が急上昇したということがあり、このような取引量の変化は通常ではありえないということで、取引量を水増ししているのではないかと非難された。しかし、Binance(バイナンス)のような取引プラットフォームは、APIを利用して取引を自動化できることを考えると、同時にプラットフォームを利用できるトレーダーは数えきれないほど多く存在する。どの取引が本物で、どれが偽物なのか、誰が注文操作について責任をとるべきなのかは事実上判別不可能である。
[Bitcoin.com からの翻訳]
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