Openbazaar(オープンバザール)の共同設立者、ワシントン・サンチェス氏はツイッターでBitcoin手数料について不満を述べた。
サンチェス氏は以前Bitcoin「至上主義」なるものを抱いていたことを今では後悔しているとツイートし、Openbazaarとしては今後アルトコインを重視する方針を取りたいと述べた。
ワシントン・サンチェス氏は取引手数料が無駄だと主張
Openbazaarでは2014年から、顧客にBitcoinでの決済を勧めてきた。しかし、最近同社の共同設立者がBitcoin決済、スケーラビリティ問題に関する諸々の議論について不満を表明したのだ。
「私は個人的にBitcoinのスケーラビリティ問題に関するコミュニティ内での議論に時間を費やしすぎてしまった。その時間を使ってOpenbazaarのプラットフォームでアルトコインを使用できるようにシステムを変更すべきだったのだ。このことに気付くまでに顧客の資金をBitcoin取引手数料として無駄にしてしまった。」
サンチェス氏はさらにこのように述べた。
「市場競争に強いものを設計するときに、個人的な価値観に囚われないことが大切だと学んだ。」
「Openbazaarは本来、誰でも無料で利用できる仮想通貨取引プラットフォームであり、仮想通貨やトークンに経済的有用性を持たせて商品やサービスを獲得するための手段であり、誰でも通貨取引を始められるような場を提供するものです。」
「このようなコンセプトを実現するためには、一つの仮想通貨だけに利用を制限する必要はありません。」
このように彼は結論づけた。
Openbazaarは様々なアルトコインを導入する予定
Openbazaarは今後様々なアルトコインも視野に入れてサービスを展開する予定だと表明した。サンチェス氏は「年末までには、Openbazaarが提供するサービスは今までとはかなり違ったものになるだろう。」とツイートしている。
Openbazaarでは顧客が「Bitcoin(ビットコイン)やBitcoin Cash(ビットコインキャッシュ)、Litecoin(ライトコイン)、ZCash(ジーキャッシュ)、Ethereum(イーサリアム)、ERC20トークン」を利用して商品やサービスを買い求めることができるようにプラットフォームを整備したいと考えているようだ。
同社はアルトコイン決済を勧めていきたいとは言うものの、現在でもやはりBitcoinが顧客にとって最も利用しやすい仮想通貨のようだ。約11000件もの案件でBitcoin決済が行われる予定である。OpenbazaarのサービスでBitcoinの次に使用頻度が高いのがBitcoin Cashである。Bitcoin Cashでは1100件ほどの案件があるようだ。
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