2100万のBitcoinのうち、既に80%がマイニングされている

2100万のBitcoinのうち、既に80%がマイニングされている

 

今週、仮想通貨マイナーたちの今までのマイニングは、Bitcoin CashとBitcoin Coreのネットワーク上で1700万Bitに達し、ブロックチェーン技術の歴史において著しいマイルストーンが示された。今からマイニングできるのは4MnのBitcoin CashとBitcoinしかないが、これには非常に時間がかかりすべてのコインがマイニングされ尽くすには長い時間がかかると言われている。

 

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全Bitcoinのうち80.9%が既にマイニングされている

 

ブロックチェーンのデータによると、BitcoinとBitcoin Cashのマイナーたちは今までにネットワーク内の1700万個のコインをマイニングしたようで、残りは400万個のコインしかない。1700万個をマイニングするのに10年もかからなかったのだから、残りの400万個をマイニングするのにはあまり時間がかからないだろう、という人もいるかもしれない。しかしながら、この両ネットワークにはこのようなことはない。今後さらにマイニングは難しくなり続け、4年に一度マイニングの報酬は半減するからだ。

今はBitcoinとBitcoin Cashの両方について1ブロックのマイニングにつき12.5コインの報酬が受け取れるが、半減期がやってくればこの報酬は6.25コインになる。Bitocinのブロックチェーンは、ハッシュレートによって前後するが、約763日後の2020年5月29日にこの半減期を迎えると言われている。ネットワーク内のハッシュレートがの成長の速度によって半減期は異なるからだ。

 

参照元:blockchain.info

 

BitcoinとBitcoin Cashの半減期と最後のコインのマイニングは違う時間軸で考える必要がある

 

さらに、最後のコインのマイニングはそれほど早く起こらないだろうと言われている。なぜならマイニングの難しさはだんだん難しくなるからだ。

Bitcoinのマイニングの難しさ、とは次のブロックをマイニングできる確率の指標として用いられているが、Bitcoinのネットワークではこの難しさは2016ブロックごとに変化する。Bitcoin Cashのチェーンではこの難しさは、直前の144ブロックが1日でマイニングされるように調整する。

Bitcoinの難しさが変化し、マイニングの報酬が約4年ごとに変化するので、最後のBitcoinがマイニングされるのは2140年頃になると言われている。Bitcoin Cashのチェーンは半減期が異なるが、最後のBitcoin Cashがマイニングされるのは、ほぼ同じ年になるだろうと言われている。しかし、半減期の差などにより、BitcoinとBitcoin Cashの最後のブロックがマイニングされる時期が異なる可能性はある。

例えば、Bitcoin Cashは最初にBitcoinからフォークしたとき、ブロックのマイニング難易度調整アルゴリズム(DAA)として、Bitcoinとは異なるものを用いていた。2017年11月までは、Bitcoin Cashのチェーンは難易度はあまり安定しなかった。処理速度は速くなったり遅くなったりを繰り返していたのである。これにより、Bitcoin CashはBitcoinよりも多くのコインを発行したのである。

公開時点では、Bitcoin CashのチェーンはBitcoinのチェーンよりも7568ブロック多くマイニングされていて、94000コインも流通が多かった。しかしながら、11月のBitcoin CashのDAAのハードフォークにより、マイニングはかなり難しくなり、Bitcoinとほぼ同じくらいまでになった。フォークの前はマイナーたちにBitcoin Cashをマイニングするインセンティブが働いたが、フォーク後にはDAAが変化してマイニングの収益化が困難な状況になったからである。

現在ではBitcoin CashのマイナーはBitcoinのマイニングの難しさの13.96%でマイニングしている。このように半減期やマイニングの難しさの変化により2つのネットワーク間でマイニングの相対的な速度が大きく変化することは今後も何回か起こるだろう。

 

Satoshi NakamotoのビジョンはProof of Workの技術としての素晴らしさと計算資源の不足までを算段に入れていた

すべてのコインがマイニングされるまでに100年以上かかるとしても80%のコインをマイニングしてということは素晴らしいことである。ここ半年でどちらのチェーンでもハッシュパワーは著しく上昇したが、この傾向が続けば半減期やマイニングの難しさの変化はもっと速くなる可能性がある。

さらにSatoshi Nakamotoが設定した発行上限である2100万というコイン数は計算資源の不足を補うためのものであったが、今後計算資源などはますます供給が増えるはずである。またBitcoinは10の8乗分の1までの単位が存在する。これは世界中の人がBitcoin1枚ずつを所有することはできないにしても、もっと小さな単位で所有することはできるということを示している。

法定通貨のようになんらかの機関がその通貨の数自体を増やすことは仮想通貨ではないので、Bitcoinそのものの価値が大きく減少することはないだろう。17000コインが、マイニングに対するインセンティブを持ったマイナーによってマイニングされたことは非常に意義深い。我々は10年も経たないうちにブロックチェーン技術がいかに成長したのかを示すこの一大事を見逃してはならない。

[Bitcoin.com からの翻訳]


画像提供:freepik,Pixabay


 

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