Loopring(ループリング)はイーサリアムのスマートコントラクトを利用した分散型自動取引プロトコルです。
通貨単位は「LRC」で表記されます。
Loopring(ループリング)の特徴
中央集権型取引所や分散型取引所の課題を解決することが、Loopringの目的の1つです。
カウンターパーティリスクの軽減
カウンターパーティリスクとは、取引が成立した後に取引相手の契約履行が不能に陥ることで、契約によって見込まれていた利益が得られなくなるリスクのことです。
Loopring(ループリング)は「Order Ring」という仕組みを利用し、カウンターパーティリスクを最小限に抑えています。
この仕組みは従来の中央集権的な取引所とは違って分散型なので、DDoS攻撃や倒産のリスクは非常に低くなっています。またスマートコントラクトを採用していることで、仮想通貨の取引に流動性があるので、ハッキングなど外部からの攻撃にも強いと言われています。
Order Ring(オーダーリング)
Order RingはLoopring独自のネットワークです。Order Ring上で、「Ring Miner(リングマイナー)」と呼ばれる管理者達が整合性の計算を行い、オーダー同士のマッチングを行います。
このLoopringシステムを利用した自動取引も可能で「リングマッチ」と呼ばれています。
細かくオーダーを指定しスマートコントラクトを用いてマッチングさせます。
Ring Miner(リングマイナー)
Loopring上で取引希望者の注文をつなげる管理者のことです。Ring Minerへ支払うLRCが多いと注文がOrder Ringに組み込まれやすくなります。
取引コストの軽減
Loopring(ループリング)は、ネットワーク上にRing Miner(リングマイナー)を置き、ブロックチェーンに依存するシステムを採用しないことでマイニングにかかるコストを軽減させました。
また、Looplingを利用した仮想通貨取引ではウォレット内の資産を他のウォレットに移すことなく取引することができるため、取引時のウォレット間での送金コストを削減することができます。