LMAX Exchange Groupは現在イギリスでFX取引所を運営しているが、今後企業向けの仮想通貨取引サービスも開始すると発表した。同社は既存の顧客から、信頼性が高く効率的なプラットフォーム上で類似の要望を持つ機関投資家と取引したいという要望が多かったからだと述べている。
機関投資家間での仮想通貨取引
LMAX Digitalではビットコイン(Bitcoin/BTC)、イーサリアム(Ethereum/ETH)、ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash/BCH)、ライトコイン(Litecoin/LTC)、リップル(Ripple/XPR)、などの規模が大きい仮想通貨に限って24時間365日取引することができる。取引に関する規則はMTFと同様だ。MTFはセキュリティ、コンプライアンス、KYCやマネーロンダリング防止策などが確立されており、FCAの認可を受けている。
利用できる機能としては、パブリックルールブック、リアルタイムで利用可能なCLOB、ホット/ウォーム/コールド各種のマルチシグネチャーウォレットなどである。取引実行の待ち時間は350マイクロ秒未満で、 1秒あたり100,000メッセージ以上の取引が可能である。 稼働時間は100%で、すべての注文はマイクロ秒単位でタイムスタンプされる。LMAX Exchange Groupは、ロンドンを拠点とするデータセンター(LD4)でLMAX Digitalを立ち上げた後、近い将来、ニューヨークと東京でも同様のサービスを提供する予定だ。
市場をリード
LMAX ExchangeのCEOであるDavid Mercer(デイビッド・マーサー)は「我々は安全かつ簡単に仮想通貨を注文・取引・保管できるようなプラットフォームを機関投資家に提供し、仮想通貨取引のハードルを下げたいと考えている。すでにFIATのうち10兆ドル以上がLMAX Exchangeで取引されており、100カ国以上で機関投資家を対象としたサービスを提供している。我々はFX市場で得た知見をLMAX Exchangeに活かし、独自の取引技術を用いた安全な取引所を実現し、市場をリードできるような迅速で正確なサービスを提供できるだろう。」
「機関投資家の仮想通貨取引はこの業界のゲームチェンジャーになる可能性がある。今回我々が開始するサービスは仮想通貨取引の浸透に貢献するだろう。これからは間違いなく仮想通貨の時代だ。取引所は主要な仮想通貨の利用拡大や普及に際して重要な役割を担うだろう。」
2017年以降、仮想通貨市場に多額の機関投資家の資金が費やされ、Coinbase(コインベース)などの企業からこの分野に特化した新しいサービスが開始された。
[Bitcoin.com からの翻訳]
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