韓国の7つの仮想通貨取引所と158のウォレットが攻撃の被害に

韓国の7つの仮想通貨取引所と158のウォレットが攻撃の被害に

韓国警察庁は、この3年間に行なった仮想通貨取引所やウォレットに関連する事件を総括した報告書を公開した。地元メディアによると、今まで韓国内で報告されたハッキング被害は、仮想通貨取引所で7件、ウォレットで158件で、このうち今年起こった事件は91件だった。しかし、6つの事件の加害者しか逮捕されていない。

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韓国警察庁、仮想通貨ハッキング被害を報告

地元メディアによると、韓国警察庁は、2016年以降に韓国内で発生した事件について報告書を公開したそうだ。「Status and Measures of Hacking Damage of Virtual Currency Exchanges in the Last Three Years」(過去3年間に生じた仮想通貨取引所のハッキング事件の被害状況と指標)というタイトルで、韓国政府に提出され、水曜日にチョ・ウォンジン議員が公開した。提出されたデータによると「2016年以来、9つの仮想通貨取引所がハッキングの被害にあった」ようで、「被害総額は990〜1210億ウォン相当だと推測されている」という。

「ハッキング被害額は年々増している。」とBoan Newsが報じた。「2016年は被害額は、たったの約3億ウォンだった。2017年には、400億ウォンまで膨らみ、2018年に2件のハッキング事件が起こって、被害額は713億ウォンにもなった。」

korean Digital Times誌では以下のように述べられている。「2015年から2018年まで、個人の仮想通貨ウォレットをターゲットにした158のハッキング事件が起こった。特に今年起こったのはこのうち91件だ。しかし、加害者が逮捕されたのはわずか6件のみである。」

今回の報告書によると、昨年報告されたウォレットに対するハッキングの被害は62件だそうだ。仮想通貨取引所に関していえば、2016年、1件のハッキング被害があった。仮想通貨取引所Ripple4yは2016年7月26日にハッキングされた。そして2017年には4つの仮想通貨取引所がハッキングされた。4月22日にYapizon、6月28日にBithumb、9月23日にCoinis、12月19日にYoubitが被害にあった。4月のハッキング被害以来、Yapizonは名称を変更し、Youbitになっていた。今年に入ってハッキング被害を受けたのは、Coinrail(6月10日)、Bithumb(6月19日)である。

規制当局による精査、効果なし

韓国では、仮想通貨取引所に対して政府がセキュリティ面での規制を行なってきた。10の仮想通貨取引所が昨年9月から12月に、21の仮想通貨取引所が今年の1月から3月に監査を受けたそうだ。以前Bitcoin.comでも報道したように、多くのセキュリティ面での問題が見つかった。

Boan Newsによると今回の報告書や政府の規制について、ミン・キョンウク議員は以下のように述べたそうだ。「仮想通貨取引所の性質上、常にサイバー攻撃にさらされてしまうのは事実だ。」

実際、3つの仮想通貨取引所は政府からのチェックを受けたあとに被害にあった。Youbitは昨年10月に検査を受けたが、12月27日にハッキング被害にあった。同様に、Coinrailは今年2月に検査を受けて6月10日に被害にあった。韓国で最も人気の仮想通貨取引所Bithumbは最近被害を受けたことで有名だ。Bithumbは事前に2回の検査を受けていたものの6月19日に攻撃を受け、被害を防ぐことはできなかった。

[Bitcoin.com からの翻訳]
画像提供:(pixabay)

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