税務当局、仮想通貨取引所に大規模取引をしているトレーダーを報告するよう指示|イスラエル

税務当局、仮想通貨取引所に大規模取引をしているトレーダーを報告するよう指示|イスラエル

世界中で税務当局は、ビットコイン(Bitcoin/BTC)などの仮想通貨や仮想通貨関連企業に業務内容を報告するように圧力をかけている。最近では、イスラエル規制当局が5万人以上の顧客を持つ取引所に対して、大規模取引をしているトレーダーを報告するよう指示した。

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Bits of Gold(ビッツ・オブ・ゴールド)に対して規制当局への報告義務を

地元メディアによると、テルアビブを拠点とする仮想通貨取引所Bits of Gold(ビッツ・オブ・ゴールド)は、イスラエルの税務当局から課せられた、「頻繁に取引している」顧客について報告する義務について合意したようだ。12ヶ月間で合計50,000ドル以上の取引をしている顧客についての情報をイスラエル税務当局に報告するようだ。

この合意に至る前には、税務当局が実際に仮想通貨に対する検査を実施し、取引額が大きいトレーダーに注目したようだ。イスラエルでは、マネーロンダリングとテロ資金調達防止局(Israel Money Laundering and Terror Financing Prohibition Authority)にトレーダーについて報告する義務は今までもあったが、国民のプライバシーを守るため、この情報は容易には税務当局が閲覧することはできなかった。また地元新聞Calcalist(カルカリスト)によると、イスラエルの税務当局は、裁判所による許可などがない限り合意なしに企業に顧客情報を報告するように要請する権限を持っていないようだ。

投資家に対する規制の強化

さらに、今回の報告書によるとBits of Gold(ビッツ・オブ・ゴールド)との合意は、イスラエル税務当局が今後他の仮想通貨関連企業や取引などとも合意を結んでいく前兆に過ぎないそうだ。つまり今後仮想通貨業界ではイスラエル規制当局がイニシアチブを握ることになるかもしれないのである。

今年5月にはイスラエル当局地方支部が、ビットコイン(Bitcoin/BTC)を取引していると考えられる人々に対して、過去の取引履歴や現在保有している仮想通貨資産など仮想通貨市場に関与していること全てを報告するようにという指示が書かれた文書を送付した。今までに利用していた全ての仮想通貨取引所アカウントやウォレットを記載し、取引で得た利益を記載しなければならなかったのだ。さらには、マイニングに関与していた場合はそれについても情報を書かなければならなかった。

[Bitcoin.com からの翻訳]

画像提供:pixabay

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