Golem(ゴーレム)は、余分なコンピューターの計算能力(コンピュータリソース)をP2P通信で取引する分散型コンピュータープラットフォームです。
このプラットフォームはイーサリアム上で構築され、GNTというトークンを発行しています。
GolemトークンはGolemシステムの利用料・参加報酬の取引に使われます。
通貨単位は「GNT」で表記されます。
Golem(ゴーレム)の特徴
世界中のGolemネットワークへの参加者が、PCなどのコンピューターの余った計算能力をシェアすることで、「分散型スーパーコンピューターネットワーク」を実現する事を目指しています。
Golem(ゴーレム)には、「プロバイダー」と「リクエスター」の二種類のユーザーが存在します。
プロバイダー
PCの計算能力をGolemに提供するユーザーです。提供した見返りに使われた計算能力に対してGNTで報酬を受け取ります。
リクエスター
PCの計算能力を購入するユーザーです。
分散型スーパーコンピューター
スーパーコンピューターとは、計算処理能力の高いコンピューターのことです。スーパーコンピューターは一般人や一般企業が簡単に使用できるものではなく、作成するのにも高度な技術と莫大なコストが必要です。
分散型スーパーコンピューターとは、複数のコンピューターの計算処理能力を合わせて、スーパーコンピューター並みの計算処理能力を実現させようという試みです。
コンピューターの計算能力はCPUに依存しますがフル活用されることはほぼなく、CPUの処理能力は余っている傾向があります。世界中のコンピューターで持て余されている計算能力をまとめることでスーパーコンピューター並の性能となります。
ゴーレムの取引システム
Golem(ゴーレム)のネットワーク上でタスクを計算したいリクエスターがいる場合、ゴーレムの取引システムは、機械のパフォーマンス、評判、価格を考慮して、プロバイダーとリクエスターを照合します。
その後タスクに必要なファイルがプロバイダーのコンピューターに送られ、プロバイダーのコンピューターが計算を終えると結果がリクエスターに送られます。結果が確認プロセスに合格すればプロバイダーはGNTで報酬を受け取ります。
悪い結果が送られた場合、評価が下がりプロバイダーとして選ばれにくくなります。
低価格な利用料
Golem(ゴーレム)が普及することにより、従来のクラウドコンピューティングサービスの利用料が安くなることが期待できます。
現在クラウドコンピューティングサービスはGoogleやAmazonなどの企業が提供していますが、トータルコストが高いことが課題となっています。
Golem(ゴーレム)は中央管理者や仲介者を置かずプラットフォームの利用者を増やすことで、利用料を低価格に抑えようとしています。
Golem(ゴーレム)についてサクッと知りたい方は、こちらの動画をどうぞ。