ゴールドマンサックスは数週間以内にBitcoin(ビットコイン)先物取引の仲介サービスを開始するようだ。さらには顧客にBitcoin(ビットコイン)先物商品も提供する予定である。
ゴールドマンサックス、Bitcoin利用を開始
ニューヨークタイムズによると、ゴールドマンサックスは機関投資家向けにBitcoin(ビットコイン)先物取引仲介サービスを開始する準備を進めているようだ。Nathaniel Popper記者は以下のように述べている。
「まだ正確な日にちはわかっていないが、数週間以内にゴールドマンサックスは、顧客に代わってBitcoin先物取引をするというサービスを開始するそうだ。また同社はさらにノンデリバラブル・フォワードというさらに柔軟性の高いサービスも顧客に提供する予定である。」
昨年12月のブルームバーグの記事のように、ゴールドマンサックスが、戦略家を動員して仮想通貨取引に関する事業を立ち上げるのではないかというような噂もあった。
しかし、今年1月にCEOのLloyd Blankfeinは次のように述べ、このような噂に終止符を打った。「Bitcoin(ビットコイン)に関する事業や市場調査の計画は、今のところ全くない。」しかしCNBCはCEOが次のように認めたことも報道した。「我々は将来の顧客のためにBitcoin(ビットコイン)の今後の動向について調査を進めている。我々はプライムブローカーであり、顧客が求めるようなサービスは提供したいと考えている。」
顧客の要望
ゴールドマンサックスの幹部役員の1人であり、仮想通貨取引事業を担当しているラナ・ヤードは、ニューヨークタイムズのインタビューを受けて以下のように述べた。「我々はヘッジファンドからの要望を受けていただけでなく、最近のBitcoin(ビットコイン)ブームで多額の収益を得た富裕層から仮想通貨による寄付を受け取り、その処理に困っていた基金や財団からの要望もあった。」また、「ゴールドマンサックスの取締役会により、Bitcoin(ビットコイン)取引の開始に関する最終的な決定が行われた。」と述べた上で、「『Bitcoin(ビットコイン)やBitcoin先物(ビットコイン)は新たな価値の在り方だと思うので、これらを利用したい』という顧客からの意見に非常に共感した」という言葉を引用した。
彼女のチームがBitcoin(ビットコイン)に関するサービスを始める予定がある一方で、ヤードは次のようなことも述べている。「ゴールドマンサックスとしてはBitcoin(ビットコイン)は詐欺通貨ではないが、通貨としての特性も持たない、と結論づけている。多くの顧客がBitcoin(ビットコイン)を金のように価値あるモノとして保持しようと考えていた。Bitcoin(ビットコイン)は最大供給量が定められており、しかも複雑な仮想的システムの中で『掘る(マイニングする)』ことができるということを考慮しているのだろう。」
仮想通貨取引開始に伴うリスクについて彼女は詳しく述べた。「我々の想像を超える新たなリスクがあるというわけではない。既存のリスクがレベルアップしたことを強く意識しなければならないのだ。」
「ゴールドマンサックスはすぐに実際のBitcoin(ビットコイン)の取引を開始するわけではないが、当局の承認を得ることができて仮想通貨を扱うことでどのようなリスクが生じるのか把握できれば、Bitcoin(ビットコイン)取引をすることも見据えているだろう。」
[Bitcoin.com からの翻訳]
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