ベルリンに本拠を置くBanking-as-a-Platform(BaaP)機関であるSolarisbank(ソラリスバンク)はブロックチェーン企業や仮想通貨企業にターゲット向けに特別サービスを開始すると発表した。「Blockchain Factory(ブロックチェーン・ファクトリー)」という名前のサービスで、仮想通貨ソリューションやブロックチェーン技術を直接または間接的に扱う企業に向けて財務管理ツールを提供するようだ。
仮想通貨やブロックチェーン企業向けに特別口座を提供予定
ここ数年間で仮想通貨が普及してくるにつれて仮想通貨を扱うは取引所取引所や仲介サービスは銀行との関係で問題を抱えてきた。銀行やその他の金融サービス、仮想通貨企業との提携関係を停止したり企業用口座を閉鎖したりするケースも多く、ブロックチェーン企業にとって銀行と安定した関係を築くことは非常に困難になってきたのだ。そして今回ドイツ金融技術会社のSolarisbank(ソラリスバンク)は「Blockchain Factory(ブロックチェーン・ファクトリー)」というサービスを提供する予定だと発表したのである。仮想通貨を扱う企業は技術に関して理解のある銀行と協力関係を結ぶことができるようになったということだ。
Solarisbank(ソラリスバンク)は、仮想通貨ソリューションやブロックチェーン技術を直接または間接的に扱う企業に向けて「Blockchain Factory(ブロックチェーン・ファクトリー)」を提供する予定だ。「ブロックチェーン企業専用口座」のサービスが中心となる。さらに、「自動承認口座」など仮想通貨市場専用のエスクロー口座により、仮想通貨と法定通貨での取引も今までより簡単になるだろう。
ブロックチェーン業界での需要
Solarisbank(ソラリスバンク)は2016年3月の銀行設立以来順調に事業を進めており、10月にはMastercard(マスターカード)と提携して新たな銀行サービスを構築するという計画を開始した。今年3月にはABN Amro、SBI Group、Visa、BBVA、Lakestarなどの企業から7000万ドルもの資金調達に成功した。
「ブロックチェーン業界では、従来の銀行との技術的かつ法律的な橋渡しをできるようなパートナーの需要が高まっている。銀行業免許を持つ技術会社として我々は当然ながらこのような役割を果たすことができる。」Solarisbank(ソラリスバンク)のCEOであるRoland Folz(ローランド。フォルツ)はこのように語った。
法定通貨と仮想通貨の共存
Solarisbank(ソラリスバンク)はVPE Bankという企業と最初の提携を結び、2社共同で機関投資家向けに仮想通貨を提供することを計画している。さらに、同社は銀行やクレジットカード会社などと連携する仮想通貨企業とも提携を結ぶ予定だ。
「法定通貨が今すぐになくなるということはありえない。今後は仮想通貨と法定通貨が共存する時代がやってくるだろう。そしてブロックチェーンは今後も利用され続ける。しかし今までのところこのような連携関係は成功しておらず、我々は未来を創造する手助けをしたいと考えている。」と、CTOであるPeter Grosskopf(ピーター・グロスコフ)氏は説明している。
[Bitcoin.com からの翻訳]
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