Ethereum Classic(イーサリアムクラシック)は、Ethereum(イーサリアム)から分裂して誕生しました。イーサリアムよりも安全性を重視し、非中央集権に重きが置かれています。
通貨単位は「ETC」で表記されます。
Ethereum Classic(イーサリアムクラシック)の特徴
非中央集権的である
イーサリアムから分裂した理由が、ハードフォークの理由が中央管理的な介入として反発があったからという経緯からも、何が起きようと分散型プロトコルの意義を守り、コードに従おうというスタンス「Code is Law」が遵守されています。
送金がスムーズ
イーサリアムと分裂したためユーザーが減少してしまった結果、トランザクション(送金)詰まりが発生しにくい状態になりました。そのため遅延せず、手数料も低くなっています。
また、今後のトランザクション詰まりなどのスケーラビリティ問題を見越したサイドチェーン技術の開発も進められています。
拡張性を制限し安全性を維持
ハッキング被害に合わないようにイーサリアムよりも拡張性を制限し、セキュリティを高め、安定性を重視しています。
IoT方面へ進出
イーサリアムとの差別化を図るために、IoTに強いプラットフォームを目指しています。
The DAO事件
イーサリアムを使用して開発されたスマートコントラクトのプロジェクト「The DAO」で、システムの脆弱性によるバグを突かれ50億円以上のハッキング被害が出ました。
いくつかの選択肢の中でユーザーコミュニティにおける多数決の結果、イーサリアム開発チームは、ハードフォークによって不正送金が行われる前の状態に戻したのです。これによりイーサリアムの不正送金は無効化されました。
しかしコミュニティの一部には、この対応が中央管理的な介入であるとしてハードフォークを拒否しました。
こうしてハードフォークを拒否した技術者たちにより、イーサリアムの元のブロックチェーンを維持した新しいプロジェクトとして「イーサリアムクラシック」誕生しました。