Decred(ディークレッド)は、「コインの保有者が運営方針を決めるべきだ」という理念の下、自立的なデジタル通貨を目的として誕生しました。
ユーザーの投票による意思決定のシステムを持ち、アップデートや今後の開発方針をユーザーが決めることができます。
通貨単位は「DCR」で表記されます。
Decred(ディークレッド)の特徴
PoWとPoSを組み合わせたハイブリッドシステム
ブロックの承認方法に、PoW(プルーフオブワーク)とPoS(プルーフオブステーク)を組み合わせた独自のシステムで構成されています。
トランザクション(取引)の承認、ブロックの生成はPoWに基づいてマイナーが行います。そして、PoSに基づいて、Decredコイン保有者は投票できるチケットを購入し、マイナーが生成したブロックを承認するかどうか、賛成・反対に投票します。票の中からランダムにいくつかを取り出し、それらの票を有効票として賛成・反対を決めます。
有効票に選ばれた人には、票のために払った額にマイニング報酬が加算された額が手元に戻ります。。無効票になってしまった人には、票のために払った額がそのまま返ってきます。
このシステムにより、Decredの保有者の意見が運営に反映されることで公平性を保ち通貨が分裂するリスクをなくし、安定した仕組みでの通貨を持続できるようにしています。
アトミックトレード(アトミックスワップ)
第三者の仲介(取引所、販売所等)介さずに、ブロックチェーン上で他人と異なる仮想通貨同士を直接取引することができるシステムです。
取引所などを使おうとすると、自分の個人情報を登録必要がありますが、アトミックトレードではその必要はなく匿名性が保たれます。
状況に応じて他の仮想通貨に直接変えることができるため非常に便利な反面、時間がかかる、マイナーに手数料を払わないとスムーズに取引できない場合があるというデメリットがあります。
Decred(ディークレッド)の開発陣は、ビットコイン(BTC)、ライトコイン(LTC)、ヴァートコイン(VTC)、ディークレッド(DCR)、の間でのアトミックトレードに既に成功しています。
情報がオープンな仮想通貨
Decred(ディークレッド)の開発ソースコードは公開されており、プログラミング言語が分かる人は自分の目で実装状況を確認することができるようです。
また、新しく機能が実装されたり不具合が修正される場合は、公式サイトで公開議論が行われています。運営側が情報を独占することがなく誰もが情報を得やすい環境を作っています。