インドのテーン(Thane)市の警察は、月曜日に数百万件の詐欺の疑いでMTC(Money Trade Coin)のオフィスを取り押さえた。MTC(Money Trade Coin)社の広報によるとこのコインは「投資家だけでなく一般の人々にも、仮想通貨での貯蓄をより安全で優れた方法できるサービスを提供している」そうだ。しかし、調査団によるとこの仮想通貨は国際的な犯罪の手口として利用されており、投資家にハイリターンだけでなく、不動産や外国のパスポートなどの資産を期待させるような誤解を与えているようだ。
仮想通貨の時代
同社のウェブサイトでは、MTC(Money Trade Coin)は、ドバイに本拠を置くBitcoin Global FZE(ビットコイン・グローバル・FZF)社、UAE社、およびMoney Trade Coin社が共同所有している知的財産であると表現されている。またAmit M. Lakhanpal(アミット・ランカンパル)氏はMTC(Money Trade Coin)の責任者、かつBitcoin Global FZE(ビットコイン・グローバル・FZF)社とMD Flintstone(MD・フリンストーン)グループの主要メンバーの一人であると書かれている。MTC(Money Trade Coin)関係者のうち2人は月曜日に拘束されたが、Lakhanpal(ランカンパル)氏は依然として見つかっておらず、警察は彼がインドから逃走した可能性があると発表している。
Flintstone(フリンストーン)グループのテーン市内の事務所には20人ほどの従業員がいたようだが、ムンバイ郊外のヴァイカロールには50人もの従業員がいたようだ。一連の調査は、地元の実業家がMTC(Money Trade Coin)に投資後、問い合わせても対応が得られないことを訴えたことで開始したようだ。
ムンバイの警察と政治家
警察によるとLakhanpal(ランカンパル)氏のオフィスには、顧客の印象に残すために「有力な政治的人物」と書かれた彼の写真が貼られていたようだ。また「彼はあるスターが出演するボリウッド(ムンバイの俗称)の映画に投資していた可能性があり、今確認をとっている」と発表されている。さらに、「警察官一部がこのMTCの一件に関与していた可能性がある」と、ある幹部役員がヒンドゥスタンタイムズに告発したようだ。
警察によると、「Lakhanpal(ランカンパル)氏のチームは、顧客にわずか半年間で20倍のリターンを約束したようだ。しかしこの期限がすぎると資金は引き出せなくなり、MTC社は顧客に返金しなかったようだ。数日前、ドバイに行ってLakhanpal(ランカンパル)氏に会おうとした投資家もいたようだが、返金を要求しないように脅迫されたと報告があった。さらに、Lakhanpal(ランカンパル)氏は不動産会社を経営していると述べていたようだが、そのようなオフィスはないということが発覚している。」
[Bitcoin.com からの翻訳]
画像提供:(pixabay)