コインベース(Coinbase)社はサンフランシスコを拠点とする仮想通貨取引所で、すでに80億ドル相当の価値であると評価されているが、さらなる規模拡大につながる成果が報告された。Facebook上の広告再掲載に成功し、200億ドル相当のクライアントを獲得したのである。
200億ドルのヘッジファンド
コインベース(Coinbase)社はここ最近では機関投資に注目しており、ニューヨークに本拠地をおく機関投資家によりハイレベルなサービスを提供するために、今月には資産管理業務のサービスを、今年初めにはCoinbase Primeという機関向けのツールセットをリリースした。そしてこのような戦略は実を結ぼうとしているようだ。
Business Insider誌は、この「問題の関係者」によると約200億ドルのヘッジファンドがすでにコインベース(Coinbase)社のチームと合意に達しているようだ。また、この他にもいくつかの大規模なヘッジファンドが動きを見せていたそうだ。機関投資家は得てしてリスクを避けるために取引所と直接契約するのは拒むものなので、コインベース(Coinbase)社には専属の仲介業者がいないことが問題視されていた。一方でコインベース(Coinbase)社は自社サービスを開発することでこのような問題を解決してきたとも言える。同社は年末には、マージン・ファイナンスを提供する予定であり、機関投資家は借入資本を利用してリバースレバレッジを行うことができるようだ。
コインベース(Coinbase)はFacebook上の広告再掲載に成功
またコインベース(Coinbase)は個人ユーザーへの宣伝にも成功しているようである。実はFacebook上での広告掲載は再び許可されたのだ。CEOであるBrian Armstrong(ブライアン・アームストロング)氏は「Facebookは、昨年仮想通貨関連の広告を禁止した。しかし、ついに我々の取引所はホワイトリストに登録され、今までよりさらに多くの人々に金融システムサービスを提供することができるようになった。」と述べた。
Facebookは今年1月に仮想通貨関連の広告を一旦全て廃止したが、6月には「事前承認を受けた広告主」からの広告は許可するというポリシーを発表した。米国市場で高い地位を占め、弁護士に経費を割く余裕もあるコインベース(Coinbase)社が「事前承認」のリストに入ることができたのは当然のことである。
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