ビットコイン(Bitcoin/BTC)などの仮想通貨価格が2017年12月以降徐々に減少していることは周知の事実である。仮想通貨の現物価格はかなり変動が激しいが、世界最大のデリバティブ取引所であるCboe(シカゴ・オプション取引所)とCMEグループの2社によるビットコイン(Bitcoin/BTC)先物取引では取引量は確実に増加しており、流動性も上昇している。さらにCboe(シカゴ・オプション取引所)はビットコイン(Bitcoin/BTC)ETFのリリースを予定しており、米国証券取引委員会(US Securities Exchange Commission)は8月10日にこのETFについての審査結果を発表する予定だ。
現物価格は減少しているものの、先物取引量は着実に増加中
仮想通貨の現物価格は2018年の第一・二四半期で落ち込みを見せていたが、機関投資家が仮想通貨に手を伸ばしつつあることや仮想通貨に関する法規制の実施などは巷で話題になっている。市場の勢いには欠けるとはいえ、Cboe(シカゴ・オプション取引所)とCMEグループが提供する先物取引での価格は2018年第二四半期に大幅に増加した。7月12日には1199件の契約が今までに成されたことが判明しており、こうしているうちにも契約は結ばれているかもしれない。Cboe(シカゴ・オプション取引所)は、1日あたり2,500~18,000のビットコイン先物契約を提供してるそうである。
CMEグループのビットコイン先物取引量はCboe(シカゴ・オプション取引所)の取引量より少ないのが現状ではあるが、Globexで結ばれている契約も急増している。今日、CMEは2634件の7月の契約結んだようで、8月と9月の契約に関してはわずかな売上増加が見られる。CMEグループの契約は7月5日に6739件に急増し、CMEのビットコイン・デリバティブについて新記録を叩き出した。しかし、4月25日にCboe(シカゴ・オプション取引所)が記録した18,000件以上の契約にはまだ程遠い。ビットコイン(Bitcoin/BTC)先物取引は投資家の間で注目を集めていることから、Cboe(シカゴ・オプション取引所)は今後デリバティブ市場ではビットコイン(Bitcoin/BTC)ETFが最も活発になると考えているようだ。
SECによるCboe(シカゴ・オプション取引所)のビットコイン(Bitcoin/BTC)ETFの審査結果は8月10日に発表予定
7月9日、Cboe(シカゴ・オプション取引所)はVaneck社とSolidx社によるBitcoin Trustでサポートを受けたビットコイン(Bitcoin/BTC)ETFを販売するために、米国証券取引委員会(US Securities Exchange Commission/SEC)に申請書を提出したことを発表した。SECはビットコイン(Bitcoin/BTC)ETFを承認する時期として今は適切なのかどうか検討中で、今回のETF申請に関する世論を調査中である。先週月曜日には承認の可否を8月10日に発表することを宣言したそうだ。
Vaneck社のCEOであるJan van Eck(ジャン・ヴァン・エック)氏は今週、「我々が提携することで、他の仕組みを利用している既存のプロダクトよりも優れたものを作り出すことができるはずである。我々が提供しようとしているETFは、適切な構造を持ちバックアップを受けたビットコイン(Bitcoin/BTC)ETFであり、常にビットコイン(Bitcoin/BTC)の市場価格を反映したものである。また、これを利用することは株主をビットコイン(Bitcoin/BTC)の購入・保有に関するリスクから保護することにも繋がる。」
SECは現在までビットコイン(Bitcoin/BTC)先物市場ではどのような傾向があったのか、プロダクトのリリースに関して問題が起きたことはなかったのか、について調査中であると考えられている。ビットコイン先物取引量が急増する中で、規制の整備も進んできた。投資家たちは今回ETFがSECにより承認されることを期待しているだろう。
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