Bittrex、ビットコインゴールド(Bitcoin gold/BTG)の取り扱い中止

Bittrex、ビットコインゴールド(Bitcoin gold/BTG)の取り扱い中止

ビットコインゴールド(Bitcoin gold/BTG)は、初日から今まで9月間に渡って、論争や問題が絶えなかった。そしてついに、シアトルに拠点をおく取引プラットフォームから上場廃止されることになったそうだ。Bittrexは、ビットコインゴールド(Bitcoin gold/BTG)のネットワークで51%攻撃が実行された後、開発チームに損害を補償するよう要求していたそうだ。

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ビットコインゴールド(Bitcoin gold/BTG)、絶えない問題点

ビットコインコア(Bitcoin Core/BTC)のフォークの結果生まれた仮想通貨、ビットコインゴールド(Bitcoin gold/BTG)についての報道を何度も行ってきた。このプロジェクトはもともと、ビットコインコア(Bitcoin Core/BTC)のファークによって、Equihashと呼ばれるコンセンサスアルゴリズムを利用した「ASIC耐性」をもつ仮想通貨を実現することを目標に進められていた。しかし残念なことに、このプロジェクトではリリース前のプレマインの是非について論争が活発化してしまった。またその後、リリースされたある非公式ウォレットでは、暗号鍵が盗まれ、価格は暴落してしまった。そしてこの5月、ビットコインゴールド(Bitcoin gold/BTG)のネットワークは51%攻撃を受けてしまい、実際にはASIC耐性がなかったことが判明した。

51%攻撃を受け、BIttrexは取り扱い中止

もちろん、開発チームはさらにフォークを行い、コンセンサスアルゴリズムを再度変更して「ASIC耐性」があるものにしたようだが、取引所BIttrexにとっては、資金が流出したということは一大事であった。BinanceBitinkaBitfinexBittrexBithumbHitbtcなど数多くの取引所が資金を失い、合計で約388,000 BTC$ 18M USD)の損失をもたらしたようだ。Bittrex社は約12,372 BTGを失い、開発チームに補償を要求した。

「残念ではあるが、我々開発チームがBittrex社に対して12,372 BTGの損失を補償しなかった結果、同取引所での取り扱いは中止されることになった。」と開発チームは説明している。「Bittrex社は『開発チームがネットワークの欠陥による資産の損失の責任』をとろうとしなかったというのが、理由のようだ。ここでの『責任』とは流出した資産を補償することを指している。」

Bittrex社はその後、彼らが管理しているビットコインゴールド(Bitcoin gold/BTG)の残りでできる限りを補填し、残りの資産(上限6000BTG)を支払うように要求してきた。さらにこれを支払わない際は上場廃止するという通知も受けた。」

51%攻撃についての疑問ーASIC耐性があるネットワークのハッキング被害の責任は誰が?

ビットコインゴールド(Bitcoin gold/BTG)の開発チームは、上記のBittrex社の通達に対し、補償を拒否したようだ。また同チームはハッキングが起こった際に、各取引所に対して最善の対応をしたと説明した。開発者らは「このハッキング事件に対応し、安全性を確保できるように合理的な方法で対処した。」と説明している。さらに、ビットコインゴールド(Bitcoin gold/BTG)は、将来的に他の取引所の所有者に対して支援を行うと述べた。

セキュリティが十分でない仮想通貨は他にもあり、ビットコインゴールド(Bitcoin gold/BTG)の件のように、取引所に仮想通貨を上場させるというのはリスクを伴うことだ。しかしビットコインゴールド(Bitcoin gold/BTG)チームは「ASIC耐性」があると主張していたのに、実際はそうではなかったのであり、ここが問題の核心でもある。

[Bitcoin.com からの翻訳]

画像提供:pixabay

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