Microsoft(マイクロソフト)社はオープンソースのコード共有プラットフォームであったGithub(ギットハブ)を買収したが、これに対して仮想通貨コミュニティでは反発が強まっている。ビットコインコア(Bitcoin Core)などの通貨のブロックチェーン開発者らはMicrosoft(マイクロソフト)社にGituhub(ギットハブ)が買収されたことに対して非常に嫌悪感を高めており、なるべく早い段階で他のプラットフォームに切り替えるという方針を発表している開発者もいるようだ。
Microsoft(マイクロソフト)社のGithub(ギットハブ)買収が巻き起こす論争
Microsoft(マイクロソフト)社のGithub(ギットハブ)買収は両企業にとって利益のあるものだったはずだが、Github(ギットハブ)利用者にはこのことを快く思っていないようだ。Github(ギットハブ)はまだ利益を上げておらず、過去9ヶ月間CEOが不在の状態だ。Microsoft(マイクロソフト)社による買収によりGithub(ギットハブ)の財政事情を解決し、サービスの持続性を高められる可能性がある。またMicrosoft(マイクロソフト)社にとっては、Github(ギットハブ)内でプログラマーがどのようなものを創っているのか把握し、技術の動向を把握することは重要だ。
オープンソースでの開発に慣れ親しみ、企業などからの指示とは無縁でここまでやってきたビットコイン(Bitcoin/BTC)ブロックチェーンの開発者らにとって今回のMicrosoft(マイクロソフト)社の買収は必ずしも快いこととは言えないようだ。多くの開発者が、Github(ギットハブ)の利用を停止して、他のプラットフォームに移動するよう呼びかけたようだ。これまでのところ、その候補としてはGitlab(ギットラブ)が最も人気があるようだ。
Github(ギットハブ)にとって最大の危機
ビットコインコア(Bitcoin Core)開発者であるWladimir van der Laan(ウラジミル・フォン・デル・ラーン)は、ビットコイン(Bitcoin/BTC)ソースコードはGithub(ギットハブ)以外へ移すべきだと主張し、「Github(ギットハブ)は今後、これを機に破滅への道のりを歩むだろう」と述べている。まだMicrosoft(マイクロソフト)社がGithub使用料を管理したり、データを利用したりするなどということは話に上がっていないが、Microsoft(マイクロソフト)社やGithub(ギットハブ)への仮想通貨コミュニティからの風当たりは厳しくなるだろう。
#movingtogitlab(ギットラブへ移行)というハッシュタグで1,000件以上もツイートされており、Gitlab(ギットラブ)はこの機会を活かしてGithubからの流入を受け入れるために、利用価格を75%割り引きにしている。ビットコイン(Bitcoin/BTC)ブロックチェーンのソースコードを移す候補として、Keybase(キーベース)という暗号化されたプライベートリポジトリを提供するプラットフォームを提案している開発者もいるようだ。Microsoft(マイクロソフト)社による買収によりGithub(ギットハブ)ユーザーが減少しプラットフォームが崩壊してしまうのか、Github(ギットハブ)が成長できるのかを判断するには時期尚早だが、最近の動向では前者が現実となる可能性が高いだろう。ウェブ最大のコードリポジトリであったGithub(ギットハブ)はMicrosofth(マイクロソフト)社の買収により、かなりの数のユーザーが流出してしまう可能性がある。
[Bitcoin.com からの翻訳]
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