Bitwise社は、「史上初、仮想通貨の公開上場投資信託(ETF)を提供する」計画を発表した。登録申請書は既に米国証券取引委員会に(U.S. Securities and Exchange Commission/SEC)に提出されている。今回発表予定のETFでは10種類の仮想通貨を追跡し、これにより仮想通貨市場の時価総額の80%を視野に入れることを目標としている。
Bitwise社が仮想通貨インデックスETFを公開
Bitwise社は、火曜日に「史上初の仮想通貨の公開上場投資信託(ETF)」の登録申請書を提出したことを発表した。同社は既にサンフランシスコを拠点とし、「史上初の仮想通貨の上場投資信託(ETF)であるBitwise Hold 10 Private Index Fund」を運営している。この上場投資信託は昨年11月22日に開始され、公認投資家のみに公開されている。「今回公開するETFはBitwise Hold 10 Cryptocurrency Index Fundというものだ。ここでは10種類の仮想通貨を追跡することを目標としており、これらの仮想通貨は仮想通貨市場のかなりの割合を占めているものだ。また毎月投資額のバランスは調整される。」と同社は述べている。
このETFで扱う10種類の仮想通貨のうち7月下旬時点での上位5種類は、ビットコイン(Bitcoin/BTC)(55%)、イーサリアム(Ethereum/ETH)(20%)、リップル(Ripple/XRP)(9.4%)、ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash/BCH)(6.4%)、ライトコイン(Litecoin/LTC)(2.6%)である。
「10種類の仮想通貨が仮想通貨市場の約80%の総時価総額を占めている。」と同社は強調した。このインデックスは「仮想通貨は供給量、流動性、トランザクション量の集中、管理上の制限の基準などが刻一刻と変化する難しい領域ではあるが、我が社では5年間の仮想通貨市場の時価総額の記録やその他の基準を用いて、判断している。」
Bitwiseは2017年に創設され、Khosla Ventures社、General Catalyst社、Blockchain Capital社、Naval Ravikant氏、Alison Davis氏、David Sacks氏、Elad Gil氏、Adam Nash氏、Adam Ludwin氏、Suna Said氏、Avichal Garg氏などの投資家や企業などのサポートを受けてきた。
様々な仮想通貨を追跡するインデックス
火曜日の発表で、同社は「Bitwise Hold 10 Cryptocurrency Index Fund ETFに関する登録申請書は米証券取引委員会(SEC)に提出されたが、まだ正式には許可が降りたわけではない。」と表明した。また、Bitwise社のグローバル調査責任者は以下のようにコメントしている。
「我々の調査では、1つのコインに注目したインデックスと、複数のコインを視野に入れたインデックスでは挙動が異なることがあるということがわかった。従って、仮想通貨市場が成長しつつあることを考えると、両方のインデックスを投資家が参照できるようにすべきだと考えている。私たちの見解としては、仮想通貨という分野は、10~15年前に流行ったコモディティETFと類似点が多いと考えられる。」
「当時は、金、銀、原油などの単一のコモディティを追跡するETFや多様なコモディティを同時に追跡するETFが登場した。このような点でも仮想通貨ETFはコモディティETFと類似していると考えられる。」
[Bitcoin.com からの翻訳]
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