ビットレックス(Bittrex)、ついにUSドルでの取引を開始

ビットレックス(Bittrex)、ついにUSドルでの取引を開始

ビットレックス(Bittrex)がついにUSドルでの取引を開始した。アメリカの仮想通貨取引所ビットレックス(Bittrex)は最近までテザー(Tether)をUSドルの代わりとして扱っていた。数ヶ月前にはTrueUSDも導入したが、同時にCEOのビル・シハラ氏がUSドルの取り扱いも開始すると発表していたが、ついにこれが実現した。

Advertisement

法定通貨の導入とテザー(Tether)の衰退

ビットレックス(Bittrex)はバイナンス(Binance)やUpbit(アップビット)などの取引所と同様、長らくテザー(Tether)をUSドルの代わりとして扱っていたが、ついにUSドルの導入を始めるようだ。ビットレックス(Bittrex)は、テザー(Tether)の悪評を受けて、代わりになるような他のコインを導入し、最終的にはUSドルも導入したいのではないかと以前から推測されていた。どのような理由にしろ、ビットレックス(Bittrex)は仮想通貨と法定通貨の取引を可能にするために、金融機関とすでに提携しており、マルタではバイナンス(Binance)も同様の動きをみせているようだ。

シアトルを拠点とする取引所ビットレックス(Bittrex)は、まず、ビットコイン(Bitcoin/BTC)、テザー(USDT)、TrueUSDUSドルの取引サービスを提供する。これらの仮想通貨と法定通貨を交換することができることで、USドルを他の取引へ送金する際や、仮想通貨が本来の価格から大きくずれた際に便利であると考えられている。以前TrueUSDがバイナンス(Binance)で取引可能になるというニュースが報道された時には、TrueUSDの価格は大きく変動し、市場に混乱をもたらしたことは記憶に新しい。

Signature(署名)付きのビットレックス(Bittrex)認証

Bloomberg(ブルームバーグ)によると、ビットレックス(Bittrex)はニューヨークのSignature Bank(シグネチャーバンク)と契約を結んだようだ。これにより、機関投資家はビットレックス(Bittrex)で法定通貨での預金をすることができるようになる。現段階では個人投資家がこのサービスを利用することはできないが、最終的にはビットレックス(Bittrex)がライセンスを受けている州ですべてのユーザーを対象にこのサービスを提供する予定のようだ。

今日の531日現在、ワシントン、カリフォルニア、ニューヨーク、モンタナでは、機関投資家が預金サービスを利用するできる。地域によって規制があり、ビットレックス(Bittrex)には300万人を超えるユーザーがいるものの、USドルの取引量はサービス開始当初はあまり伸びないだろう。ビットレックス(Bittrex)の最高経営責任者ビル・シハラ氏は、ブルームバーグ(Bloomberg)誌に、「銀行との協定体制を築くのは苦労した」と語った。「ビットレックス(Bittrex)が銀行の信用を得られるかどうかだけではない。重要なのは、仮想通貨自体が銀行の信用を得られるかどうかである。今回のことは、仮想通貨が世間で受け入れらるようになってきたことを示していると考えられる。」

「仮想通貨はビジネス界全体で厳しい目を向けられているようだ。」シハラ氏は語った。「AML / KYCにより厳重なセキュリティを確保し、資産が適切に管理しているか、全てに関してチェックを受けている。」

[Bitcoin.com からの翻訳]

画像提供:pixabay

仮想通貨カテゴリの最新記事