大手仮想通貨取引所Bithumb(ビッサム)、日本とタイへ事業拡大

大手仮想通貨取引所Bithumb(ビッサム)、日本とタイへ事業拡大

韓国の大規模仮想通貨取引所の1つであるBithumb(ビッサム)は、日本とタイへ進出することを発表した。現在、両国の金融当局からの承認を待っているそうで、これから他の国・地域へも進出し、グローバルに展開していくを予定だという。

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タイへの進出

先週金曜日、タイの地元メディアによると、Bithumb(ビッサム)はタイの証券取引委員会(SEC)から承認を待っていると報道した。Bithumb(ビッサム)はこの記事の執筆時点で、タイの仮想通貨取引所で2番目の規模を誇り、24時間の取引量は約35800万ドルだ。またBithumb(ビッサム)の規模を超えているのは韓国内では、58,200万ドルの取引量を有するUpbit(アップビット)だけである。

Bithumb(ビッサム)はすでにタイでの子会社「BithumbThailandCompany Limited」を設立したようで、登録資本金は300万バーツ(約9万米ドル)にも及ぶそうだ。アメリカのニュースサイトZDNet(ジーディーネット)は同社のタイ進出への理由について以下を引用している。

「電子商取引やフィンテック関連の業界が活発化しているタイでは、政府はスマート・シティ・ビジネスを促進しており、仮想通貨に興味を示している。」

タイでは最近、政府により仮想通貨とICOに関する規制枠組みを確定された。Bithumb(ビッサム)はタイ専用のウェブサイトを作成しており、10月下旬にはサービスを開始する予定だ。

日本への進出

日本では昨年4月に決済方法として仮想通貨が合法化された。国内で仮想通貨取引を行うすべての企業は、金融庁(FSA)の承認を得る必要があります。しかし、1月にCoincheckでハッキング事件があったことを受けて、金融庁(FSA)の仮想通貨取引所への監視は厳しくなっており、承認手続きが厳格化されている。このような状況にも関わらず、Bithumb(ビッサム)は金融庁(FSA)からの承認を求めており、来年2月には取引所の設立を予定しているそうだ。また、「日本で最も利用可能仮想通貨の種類が多い取引所を目指すつもりである。」とも発表している。

世界への進出

今年初め、Bithumb(ビッサム)はグローバルな展開をするにあたって、提携できる企業を探していると発表していた。世界中のユーザーに使ってもらいやすいようなプラットフォームをリリースするために海外の企業と緊密な協力関係を築きたいと述べていたのだ。Bithumb(ビッサム)が海外企業と提携しうるプロジェクトとしては、「現金(預金/送金/借金)管理、取引所プラットフォームの運用、マーケティング、プロモーション」などが含まれている。

Bithumb(ビッサム)はグローバル展開計画のもとで各国ごとの取引プラットフォームを準備している最中で、海外の提携先(法人、団体またはグループ)を探している。最終的な開発段階にある取引プラットフォームでは、USDJYPEURCNYINRGBPAUDCADPHPRUBなどが利用可能だが、これからさらに他の通貨の需要も出てくるだろう。

Monday Today誌の報道によると、Bithumb(ビッサム)はすでにシンガポールやイギリスで子会社を設立したようだ。「我々はアメリカやヨーロッパなど様々な国で子会社を設立することを計画しているが、具体的な時期はまだ決定していない。」と、同社は明らかにした。4月には韓国で3番目の規模の仮想通貨取引所Coinone(コインワン)がインドネシアへの進出を発表した。

[Bitcoin.com からの翻訳]

画像提供:pixabay

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