Bithumb(ビッサム)は11種類の仮想通貨が流出したことを明らかにし、補償計画を発表

Bithumb(ビッサム)は11種類の仮想通貨が流出したことを明らかにし、補償計画を発表

韓国の仮想通貨取引所Bithumb(ビッサム)は先週11種類の仮想通貨が流出しことを明らかにし、各通貨の流出金額を発表した。流出した顧客の金額については、別の仮想通貨で同額程度を補償するようだ。

Advertisement

被害額推定値は半分に

Bithumb(ビッサム)は木曜日に620日に報道された仮想通貨流出事件について詳細を公式に発表した。それ以来、Bithumb(ビッサム)は規制当局と協力して原因を調査してきた。当初、「サイバー攻撃による被害額は約350億円(約3100万米ドル)」だと予測されていたが、調査の結果被害額は「約19000万ウォン(約1700万ドル)」だと訂正された。被害額の推定値が減少したのは、世界中の仮想通貨取引所と仮想通貨企業による協力・サポートを得られたからだそうだ。またホットウォレットからコールドウォレットへ迅速に仮想通貨を移動させたことで、全体的に被害額を抑えられたようである。

この記事の執筆時点で、仮想通貨取引所Bithumb(ビッサム)は24時間の取引量136,432,719米ドルを誇る韓国最大の暗号取引所であり、Coinmarketcap(コインマーケットキャップ)によればUpbit(アップビット)社が110,435,824米ドルで韓国取引所では規模が2番目であるようだ。

流出した仮想通貨の種類は?

Bithumb(ビッサム)が公開した流出仮想通貨の内訳によると、ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash/BCH)、ビットコインコア(Bitcoin Core)、イーソス(ETHOS)、ゴーレム(Golem/GNT)、エイチシェア(Hshare/HSR)、カイバーネットワーク(KyberNetwork/KNC)、オミセゴー(OmiseGO/OMG)、ヴィチェーン(VeChain/VEN)、リップル(Ripple/XRP)が流出したようだ。ビットコインコア(Bitcoin Core)の被害額が最大となり、約139億ウォン(12377255米ドル)相当だったようだ。Bithumb(ビッサム)、流出総額は18,945,911,857ウォン、すなわち16,892,614米ドル相当になったと発表している。

補償計画

Bithumb(ビッサム)は被害を被った全てのユーザーに対して補償する計画を公開した。取引所自体が全面的に責任を負うことを再度表明した上で、補償計画実行のためのチームを立ち上げたと発表している。

顧客は仮想通貨流出の被害を受けたことを申請する必要がある。顧客への対応をすぐに行うのが難しいことから、Bithumb(ビッサム)は顧客に補償額を返却するまでの期間に応じて利子制度を設けると述べている。「年間利率は10%で、補償額返還までの期間に応じて配分されるので、補償額返却が遅くなる場合、補償額は増額される。流出した仮想通貨の補償期間には毎日午後8時から9時までの間に、返却できる仮想通貨の金額が計算される。」

しかし、どの種類の仮想通貨で補償相当額を返却するのかについてはまだ最終的な決断はされていないようだ。「補償相当額は、どの種類の仮想通貨で顧客に提供されるのか、詳細については決定されていない。」と、Bithumb(ビッサム)は述べている。

手数料無料クーポン

さらにBithumb(ビッサム)は628日から顧客全員を対象として手数料無料のクーポンを配布している。

「手数料無料クーポンは毎日利用することができる。(クーポンは1日のみ利用可能だが、毎日申請可能である。)」と詳述しており、クーポンを貯蓄することは不可能で、別のクーポンが期限切れになった時のみ追加購入できる、と述べている。

[Bitcoin.com からの翻訳]

画像提供:pixabay

仮想通貨カテゴリの最新記事