米国証券取引委員会(SEC)は、3社9種のビットコイン(Bitcoin/BTC)ETFの事業を対象とした判定結果を発表した。また、Direxion社、Pro Shares社、Granite Shares社が申請したアプリケーションはほぼ同じような理由で却下されたそうだ。
ビットコイン(Bitcoin/BTC)ETF、不承認
今回の不承認に関する公式な文書は24ページにわたり、22ページ目の「Protecting Investors and the Public Interest(投資家と公益の保護)」という題名の章にその要点が書かれている。SECは、「規制が不完全な市場でのビットコイン(Bitcoin/BTC)の取引所に比べて、ビットコイン(Bitcoin/BTC)ETFを証券取引所で取り扱うことで、投資家に何らかの保護を施すことができる可能性がある」と述べ、多くのビットコイン(Bitcoin/BTC)ファンがETFを支持する理由について触れている。
しかしSECは、この理由だけで承認するわけにはいかないと思っているようだ。不承認の理由として、「SECでは申請された内容が証券取引法を遵守できていないと判断した場合、承認は不可能だ。特に今回は、第6条(b)(5)の国家証券取引所の規則は、不正行為や不正行為を防止するように設計されていなければならない、という部分に関して注目が集まった。」
明確にはなったものの、意外な一面
Direxion社による5つの申請は全て却下された。公式文書の中で、SECは主に「o. 34-83904; file no. SR-NYSEArca-2017-139」の部分について繰り返し言及している。「ProQuares ETFとPro Short Shunk Short Bitcoin ETFに関する申請内容について、不承認と判断する」ことについて記載されている部分だ。
Pro Shares社の申請内容については、さらに別の26ページにわたる文書では、上記のような内容について同様のことを繰り返し述べており、そのあとの段落では「従って、もし仮に申請内容が投資家や市場に一定の利益をもたらす可能性があったとしても、証券取引所法の他の規則を満たしていない可能性がある。上記のような議論から、第6条(b)(5)を満たしていない申請内容は、SECが許可を下すことはできない。」と 説明されている。
最後にGranite Shares社についてであるが、同社も前述の2社と同様の理由で却下されている。SECは「Self-Regulatory Organizations; Cboe BZX Exchange, Inc」という題名で文書を発表している。GraniteShares Bitcoin ETFとGraniteShares Short Bitcoin ETFの株式の取引も却下されたようだ。
ビットコイン(Bitcoin/BTC)ETF支持者としては、このような判断は明らかに時代遅れであるし、木曜日くらいには判定結果について予測されていたようだが、大部分の人は期待が外れたようである。またETFについての今回の予測が大きく外れたということも留意すべきだ。取引所と今後の取引のために、積極的な活動を行うことが大切となっていくようだ。関係者らの情報はまだ整理されてないようだ。しかし今のところ、SECの判断は噂ではなく、実際のもののようだ。
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