すでに飽和しているとも言える仮想通貨市場に、TerraというStablecoin(ステーブルコイン/安定通貨)の1種がまた新たに追加されたようだ。Terraは法定通貨に対して価格が固定されており、Binance、Okex、Huobi、Upbitなどの主要仮想通貨取引所で採用されたようだ。
Terraというステーブルコイン
Terraは資産調達開始初期にも関わらず、Binance Labs、Okex、Huobi Capital、Dunamu & Partners(Upbitオペレーターの投資会社)からすでに3200万ドルを調達したと発表した。仮想通貨取引所以外ではPolychain Capital、FBG Capital、Hashed、1kx、Kenetic Capital、Arrington XRP Capital、Translink Capitalなども参加したようだ。Terra開発グループは決済ソリューションとして、Stablecoin(ステーブルコイン/安定通貨)を作成する予定だ。
テザー(Tether/USDT)の信頼性に関する懸念のせいで、最近ではStronghold USDやStasis EURなど他のステーブルコインの価格が高騰した。一方Terraは電子商取引領域で独自の業界を開拓しようとしている。共同設立者のDaniel Shin氏は、電子商取引プラットフォームTMONの設立者かつ会長でもある。Woowa Brothers、Qoo10、Carousell、Pomelo、TIKIなど15社がTerra Allianceに加わり、これらの会社での年間取引総額は250億ドル、顧客総数は4,000万人を超えたという。Terraは、ネットワーク上でトランザクション手数料から価値を生み出す資産Lunaによりサポートされているそうだ。「月が地球をの動きを安定させるように、LunaはTerraの安定性を支えている。」
ステーブルコインはこれ以上必要?
「経験的に今日のような価格の取引手数料で、もっと速く安全な取引ができれば、この業界を大きく変えられる可能性があると考えている。素晴らしいパートナーを開発を進め、今年の第四四半期にはベータ版をリリースすることを大変楽しみにしている。」とDaniel Shin氏は語った。「しかし、我々はただ単にTerraを電子商取引のための安全な通貨として開発することだけにとどまるつもりはない。Terraの潜在的可能性は無限であり、ローンや保険などあらゆる形式の金融商品に応用されることを期待している。」
「ステーブルコインは確かに多く開発されてきたが、Terraは既存のものとは一線を隠すものである。なぜなら、既存でかつ実際に機能しており、市場戦略を取り入れたプロトコルにより設計されているからだ。私たちは設立者のリーダーシップとビジネスへの真剣な姿勢に常に感銘を受け、喜んでチームをサポートする。」とBinance Labsの責任者、Ella Zhang氏はコメントした。
[Bitcoin.com からの翻訳]
画像提供:(pixabay)