オーストラリア西部のコリーでは、仮想通貨のマイニングとデータセンターに電力を供給するために、20MWの太陽光発電所の建設計画が承認されたという報告があったようだ。
オーストラリア人Ben Tanが所有するHadouken Pty Ltdが、太陽光発電所の計画を申請したようである。Tan氏はナスダックに上場している国際太陽光発電会社Vivopower International PLCの設立に関わった人物である。今回建設予定となった太陽光発電所は仮想通貨マイニングとデータセンターに電力を供給するために利用される予定である。この発電所の建設計画はオーストラリアの南部開発評価委員会により推薦されていたようである。
太陽光発電所の建設予定地は、州の首都パースから213キロメートル南に位置する田舎町コリーから、北に2キロメートルほどのところであるという。実はコリーという町には西オーストラリア州最大の発電機Muja(854メガワットの発電能力を持つ石炭発電所)がある。
Hadoukenが提出した申請書によると、3~6ヶ月以内に10個の貨物用コンテナに蓄電装置を設置し、18ヘクタールの土地に太陽光発電所を建設するそうだ。
太陽発電と仮想通貨のマイニングが炭鉱の町の復興に一助を担う
60年もの間、コリーにある2つの炭鉱で西オーストラリア州の火力発電エネルギーの60%を生産していた。しかしながら、最近ではコリーという炭鉱町の将来性を疑う声が上がっていた。
オーストラリア放送協会(Australian Broadcasting Corporation)はある政治家が、「炭鉱では石炭の生産コストは石炭そのものから得られる売り上げより少なく、それが根本的な問題なので、炭鉱経営会社は特に他の点でこの状況の改善を試みようとはしないでしょう。」という発言をしたと報道した。
今回の太陽光発電所の計画の承認の際、この事業への熱意を示す以下のような言葉が添えられた。
「今回の提案の承認と遂行はコリー区の新エネルギー産業を促進する一助となるでしょう。」
Hadoukenは3~6ヶ月以内に太陽光発電所の建設を完了する予定である。建設には40~80人の人員が雇用される予定で、将来的には施設のメンテナンスに3人を交代で雇うようである。メディアによると、地元の人々はこの太陽光発電所の建設計画の経済的利点を理解しているものの、発電所が景観を害する可能性があるのではないかと懸念しているようである。
地元メディアによると、Tan氏はコリー区を「太陽光発電に最適の場所」であると述べた上で、Hadouken Pty Ltdがアルトコインに加えてBitcoinのマイニングにも参入する予定だと明らかにした。
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