ノースカロライナ州では下院法案第86項の承認を押し進め、コインベース(Coinbase)などの仮想通貨支持者や仮想通貨関連事業者は同州が仮想通貨ビジネスに対して前向きな姿勢を示すのではないかと見込んでいるようだ。現時点ではノースカロライナ州の下院法案第86項はロイ・クーパー(Roy Cooper)州知事に提出され、彼の署名を待っている状況のようだ。
ノースカロライナ州総会では、仮想通貨取り扱いに関するガイドラインの法案が満場一致で通過
2018年6月14日ノースカロライナ州総会では、下院法案第86項を満場一致で承認した。同条項には、資金送信法のもとでの投資と信用に関する新たな内容が追加されていたようだ。法改定案の最終版には、ビットコイン(Bitcoin/BTC)やその他のトークンなどの仮想通貨に関する法的定義が盛り込まれている。またこの法案によるとノースカロライナ州で仮想通貨関連事業を行う際には、ライセンスが必要となる。さらにノースカロライナ州総務局長Ray Grace(レイ・グレイス)には仮想通貨関連企業にデータを要求する権限が付与される。ノースカロライナ州下院法案第86項には以下のように記載されている。
「ライセンス保持者が本条に基づいた許可を得た上で仮想通貨を所有している場合、州総務局長は、州総務局長が受け取り可能な形式でのライセンスの証明を要求することができる。またライセンス保持者は州総務局長の要請に応じて、仮想通貨取引についての記録やオフラインで保持されている資金も含めた仮想通貨預金額を報告する義務がある。」
コインベース(Coinbase)はノースカロライナ州の法案により「仮想通貨企業が法律に基づいた活動をしやすくなるだろう」と判断
ノースカロライナ州総務局長Ray Grace(レイ・グレイス)は仮想通貨の定義とライセンスの申請に関する条項の改定に協力していたようだ。コインベース(Coinbase)は下院法案第86項の通過を讃え、この法案の通過に貢献した総務局長、Tim Moore(ティム・ムーア)、Dan Bishop(ダン・ビショップ)、Jon Hardister(ジョン・ハーディスタ)、Bill Rabon(ビル・レイボン)、Stephen Ross(ステファン・ロス)、Jason Saine(ジェイソン・セイン)、Jeff Tarte(ジェフ・タルテ)に正式に謝辞を送った。
コインベース(Coinbase)の最高法務責任者かつ最高法令順守責任者であるMike Lempres(マイク・レンプレス)は、「下院法案第86項の通過したことは、規制当局や州議会と協力することでいかにイノベーションを促進できるかの良い例である。今回は、仮想通貨取引についてのライセンス交付についての取り決めを作成し、仮想通貨を通貨のための法律の対象外とすることで、ノースカロライナ州で仮想通貨ビジネスが行いやすい環境が整ったと言えるだろう。仮想通貨事業者が従いやすい法律を作成することによって、両州では、地元コミュニティを繁栄させて経済的・社会的利益を還元するために、この技術を利用できるようになる。」
コインベース(Coinbase)社は、最近ワイオミング州でも仮想通貨やブロックチェーンに関する法案が通過したことを称賛した。この法案が通過する前には同社とワイオミング州の間では、ガイドラインの規定を巡って問題が生じていたのである。以前、州の金融局が州内でのコインベース(Coinbase)の活動を禁止し、コインベース(Coinbase)社がワイオミング州民へのサービス提供を停止したことがあった。ノースカロライナ州とワイオミング州では送金法が改定されたことにより、コインベース(Coinbase)社などの仮想通貨関連企業の事業が盛んになっているようだ。
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