Fundstrat社のアナリストSam Doctor氏によると、ビットコインコア(Bitcoin Core/BTC)のハッシュパワーは今年夏前と比べて約2倍にもなったそうだ。現在市場がさっぱり下火であることを考えると、この数字には注目すべきだという。「2018年5月に5.2GWを消費していたとすると、現在の最新機器でもこのハッシュパワーでは1GWの消費に相当することになる。」とDoctor氏はツイートした。「今年5月には6,000ドルかかったものが、現在では7,300ドル($5,300 cash BE) になる。」ある仮想通貨取引所によれば、マイナーは長期的な視点から、短期的には利益を下げるようなマイニングを行うことがある、ということが確認されている。
ビットコインコア(Bitcoin Core/BTC)のハッシュパワーは2倍に
最近の調査によると、ビットコインコア(Bitcoin Core/BTC)のハッシュレートは増加しており、ネットワークをさらに強固なものにしているそうだ。マイナーたちもこのように勢いに欠ける市場の状況では、利益を得るのが困難ではあるが、一方で長期的な視点で見れば、それほど悪い状態でもない。
仮想通貨取引所Bitmexが主張している内容に注目してみると、面白いことがわかる。Bitmain社のようなマイニング事業者は、市場での地位を確立するため、手数料をなるべく抑えようと試みた。Bitmex社によると、「このように低価格でのサービス提供の実現は、Bitmain社が意図的に行なっていることだ。」「結果的に、競争が激しくなり、財務的困難を市場全体に強いているのが現状だ。我々は、IPOの決定に関連する重大な要因がここに隠されていると考えている。IPOで成功すると、このような戦略を継続することが可能だが、同時にライバルを排除することも可能になる。」
ビットコインコア(Bitcoin Core/BTC)のハッシュパワーは5月から2倍近くに上昇しているが、ビットコインコア(Bitcoin Core/BTC)自体の価格は約70%も減少した。このように主張しているのは、ウォール・ストリートで仮想通貨投資にも力を入れている会社Fundstratだ。社長であるTom Lee氏は、仮想通貨の専門家として有名だ。「ハッシュパワーは58EH/sにまで増加した。2018年5月に5.2GWを消費していたとすると、現在の最新機器でもこのハッシュパワーでは1GWの消費に相当することになる。」とDoctor氏はツイートした。「今年5月には6,000ドルかかったものが、現在では7,300ドル($5,300 cash BE) になる。」というのだ。
Bitmain社は市場での地位を確立
ハッシュパワーが低下したら、ビットコインコア(Bitcoin Core/BTC)のマイニングの難易度も下がるだろう。逆もまた然りだ。難易度が上がると、マイナーがチェーンを生成するのが難しくなり、マイナーの利益率が悪くなってしまう。それに加えて、ビットコインコア(Bitcoin Core/BTC)の報酬は約4年に1度、半減することになっているため、マイニングの収益は下がる一方であるとも言える。
ビットコインコア(Bitcoin Core/BTC)の価格が急落し、マイニング収益も減少すれば、マイニングの際のハッシュレートも同様に低下すると考えられる。Doctor氏は異なる視点で意見を述べているようだ。実は約半年に1度の明日スパンで、ハッシュレートが高くなるように「待つ」という方針を持っているマイナーもいるようだ。彼らは利益が少なくなるかもしれない、という状況を受け入れているのだ。
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