今年行われたICOの46%はアイデアだけのものだった

今年行われたICOの46%はアイデアだけのものだった

誰でも素晴らしいアイデアを1つくらいは持っているものだ、とはよく言うがそれを実現できる人は滅多にいない。はっとする瞬間は誰でもあるが、そのアイデアを形にするには時間と労力、そして資金が必要なのである。ICOの出現によって、これらの問題の少なくとも1つは解決された。実は今年行われたICOのうち、ほぼ半数はホワイトペーパーとアイデアだけで立ち上げた仮想通貨のプロジェクトだったのである。

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まずはクラウドファンディング、プロダクトを作るのは二の次

周知の通り、ICOには、MVPすら作らず、トークンにスマートコントラクトを実装するために開発者の雇用契約をしただけで実施されるものも多い。結局のところ、開発者を雇い、プロダクトを作らせるにはコストがかかり、この資金をICOで集めないことにはプロジェクト開始できないのだ。したがって、クラウドファンディングを先に行い、その後プロダクトを作る事業が多いのだ。ICORatingによる最新の研究によると、このような傾向が明らかだ。2018年第1四半期に実施されたICOのうち46%が、プロダクトが全くないうちにICOを始めたということが判明したのである。

ICO開始時点では、わずか26%MVPを準備しており、15.5%がそれ以上のプロダクトを用意できていた。特にブロックチェーンインフラ関連の事業を立ち上げる人にとって、ERC20トークンとしてロードマップやホワイトペーパーだけでICOを行い、プロダクトが完成に近づいてからトークンに変更を加えるということはよくあることなのだ。プロジェクトを見極めなければならない投資家にとって難しいのは、事業者の実力を判断する方法がなく、事業計画などを信じるしかないと言うことである。

投資家はリターンが今後減少することを視野に入れるべき

ICORatingの第1四半期のデータでは、トークンの平均リターンは2017年の第4四半期と比較して10%以上低下し、現在は49%となっている。さらに、今年発行されたトークンの21%しか取引所上場に成功していないが、2017までに発行されたトークンは33%が上場している。おそらく投資家にとって収益化がいかに困難であるかを示す最も説得力のあるデータは、第1四半期に発行されたトークンのうちICO価格を下回ったものは83%もあると言うことであろう。

ICORatingが発表したデータに関して最後にもう一つ注目すべきなのは、仮想通貨ファンフォである。仮想通貨取引はここ1年半で急激に拡大し、ベンチャーキャピタルや従来の金融機関がこの業界に進出しつつある。このようなファンドは大々的に参入はするものの、成功しにくい傾向にある。ICORatingによると、219のファンドのうち119しか積極的に活動をしていないようだ。また、今年の第1四半期にはCrowd Crypto FundAlpha Protocolなど9つのファンドが閉鎖された。

ICORatingは、「収益化できなかった、法的に問題が生じた、などの理由でこれからさらに多くのファンドが閉鎖されるだろう。」と述べている。しかしながら、現時点で残っているファンドは総額280億ドルの資金を握っており、仮想通貨ファンドには注目しておくべきであるようだ。

[Bitcoin.com からの翻訳]

画像提供:(pixabay)

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