大学教科書でCraig Wright(クレイグ・ライト)をSatoshi Nakamoto(サトシ・ナカモト)として紹介|中国

大学教科書でCraig Wright(クレイグ・ライト)をSatoshi Nakamoto(サトシ・ナカモト)として紹介|中国

中国のいくつかの有名大学で使用されている教科書では、あの悪名高いCraig Wright(クレイグ・ライト)教授を、ビットコイン(Bitcoin/BTC)の創造者であるSatoshi Nakamoto(サトシ・ナカモト)として説明しているそうだ。この大学の教科書はFrederic Mishkin(フレデリック・ミシュキン)が作成したようで、Craig Wright教授を「オーストラリアのギーク(オタク)」であり約10年前に仮想通貨ビットコイン(Bitcoin/BTC)を創造した人物であると解説している。

Advertisement

中国の大学教科書ではCraig Wright(クレイグ・ライト)をSatoshi Nakamoto(サトシ・ナカモト)として紹介

Craig Wright(クレイグ・ライト)教授はユニークな人物で、最近自身のことを仮想通貨ビットコイン(Bitcoin/BTC)の産みの親であると主張していたことで有名だ。

複数のメディアやGavin Andresen(ゲイヴィン・アンデルセン)やJon Matonis(ジョン・マトニス)などのビットコイン(Bitcoin/BTC)コミュニティーの主要メンバーは、WrightSatoshi Nakamoto(サトシ・ナカモト)のキー(暗証番号)を使ってメッセージに署名したと証言している。当時、そして今でもこの話題はビットコイン(Bitcoin/BTC)コミュニティの中で議論の対象となっている。一方でこの話題が盛んに論じられるようになって以来、Craig Wright(クレイグ・ライト)自身は自らの本性についての発言を控えている。

しかしながら、Craig Wright(クレイグ・ライト)は仮想通貨エコシステムの中で頭角を現しており、今ではブロックチェーン企業Nchain(エヌチェイン)社のチーフ・サイエンティストを勤めているようだ。また彼はビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash/BCH)の分散型台帳システムの強力な支持者でもあり、ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash/BCH)こそが本来のビットコイン(Bitcoin/BTC)の在り方、貯蓄・投資の手段ではなくP2P(ピア・ツー・ピア)の通貨、として機能し得ると考えているようだ。今週、ジャスミン・ソラナ(Jasmine Solana)は中国の経済学のテキストでCraig Wright(クレイグ・ライト)をSatoshi Nakamoto(サトシ・ナカモト)として紹介されていることを発見した。この経済学の教科書とは「マネー・銀行・金融市場の経済学(第6版)( “The Economics of Money, Banking, and Financial Markets (sixth edition)”)」で、アメリカの経済学者Frederic Mishkin(フレデリック・ミシュキン)が執筆したようだ。

ハワイ人男性がビットコイン(Bitcoin/BTC)の創造者であると主張

同書はもともと英語で執筆され、中国語に翻訳されたようだ。そして11ページでは、Craig Wright(クレイグ・ライト)はP2Pの分散型台帳による通貨のシステムを創造した「オーストラリアのオタク」であると書かれている。この教科書はブカン大学出版(Wuhan University Press)により認定を受けて翻訳され、中国最大の教育機関である財務省経済経営学校(EMS)で使用されているそうだ。

プリンストン大学、MIT(マサチューセッツ工科大学)などの有名大学が使用している教科書ではビットコイン(Bitcoin/BTC)の創造者は、Satoshi Nakamoto(サトシ・ナカモト)という仮名をもつ個人またはグループであるとしか書かれていない。最近、Craig Wright(クレイグ・ライト)と彼の会社であるNchain(エヌチェイン)社は「利己的なマイニング」などの技術的なトピックについて学術論文を出版している。これに加えて、ロンドンに本拠をおくNchain(エヌチェイン)社はビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash/BCH)開発者向けのツールキットであるNakasendo(ナカセンド)を公開した。

中国の教科書でCraig Wright(クレイグ・ライト)をSatoshi Nakamoto(サトシ・ナカモト)として紹介されているという報道に続いて、ハワイ在住の男性が「Bitcoin Cash」という言葉を商標登録しようとしたということが報道された。

ハワイ出身のロナルド・ケアラ・クア・マリア(Ronald Keala Kua Maria)氏は、自身が本物のSatoshi Nakamoto(サトシ・ナカモト)であり、「Bitcoin Cash」という言葉の商標登録を含め、ドメインと知的財産権の申請を試みていると述べているそうだ。

[Bitcoin.com からの翻訳]

画像提供:pixabay

仮想通貨カテゴリの最新記事