現在ビットコイン(Bitcoin/BTC)の取引手数料は0.11ドル程度を記録している一方、ビットコインコア(Bitcoin Core)ネットワーク上での手数料は7年間で最低額に落ち込んだ。原因はいくつか考えられるが、ネットワークを利用している人が減っていることは明らかだ。昨年から1日あたりの取引件数は大幅に減少しており、ここ1ヶ月でさらに減少したようだ。
手数料減少と利用者減少
2017年後半から、ビットコインコア(Bitcoin Core)取引数は他の仮想通貨と同様、著しく減少している。この期間にビットコイン(Bitcoin/BTC)と他の仮想通貨の評価が低下したことが影響していると考えれられる。Bitinfocharts.comによると、2017年12月14日には、1日に約50万件のビットコイン(Bitcoin/BTC)トランザクションが記録されていた。 2018年2月にはこの数字は1日平均20万件にまで落ち込んでいた。4月24日には25.4万件まで持ち直したが、5月26日には15.8万件にまで低下した。
4月上旬には、ビットコイン(Bitcoin/BTC)トランザクション手数料の中央値は1バイトあたり10satoshi未満となっていたが、月末には約40satoshiにまで増加した。そして5月26日には、手数料の中央値は10satoshi未満に戻っている。Coinmetrics.ioも「一般的に手数料やトランザクションなどのデータは極端に正に歪曲していることが多いため、平均よりも中央値の方が情報として利用しやすい」と述べているように、最近では取引手数料に関しては、中央値は平均値よりも便利だと考えられるようになっている。
ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash/BCH)取引手数料は、依然としてビットコイン(Bitcoin/BTC)取引手数料の3分の1以下
2018年5月24日、Segwit(セグウィット)を利用したビットコイン(Bitcoin/BTC)取引の割合は過去最高の38%に達した。これにより手数料が減少したとも考えられる。しかし、Segwit(セグウィット)による手数料抑制効果は強調されすぎているという意見も多く、バッチ処理と同程度の効果しかないとも言われている。
ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash/BCH)の取引手数料は3ヶ月ぶりの定額を記録し、中央値は0.0018ドルとなった。現在では1トランザクションあたり0.0038ドルとなり、1ヶ月のうちに著しく上昇しているが、ビットコインコア(Bitcoin Core)の3分の1程度にとどまっている。手数料が低迷しているとき、ビットコイン(Bitcoin/BTC)保有者の中にはこの機会を利用して、UTXOの処理を進める人もいる。ウォレット内の様々な仮想通貨を、自分のビットコイン(Bitcoin/BTC)アドレスに送金することでこの処理をすることができる。こうしてビットコインコア(Bitcoin Core)の取引手数料が上がることに備えているのだ。各取引に含まれるUTXOが少なければ、取引手数料を節約できるのだ。
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