ビットコイン約3億円が盗まれたCoinsecure(コインセキュア)、返金延期を発表

ビットコイン約3億円が盗まれたCoinsecure(コインセキュア)、返金延期を発表

Coinsecureは、政府からの許可が降りないため、流出したビットコインの返金を延期

インドの仮想通貨取引所Coinsecureは現時点で、利用客に流出したBitcoin(ビットコイン)を返金することはできないと発表した。Coinsecureによると、調査は進んでいるものの、ある過程の作業をするには政府の許可が必要だが、その許可がまだ受け取れていないようだ。

 

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返金の延期

インドの仮想通貨取引所Coinsecureは、Bitcoin(ビットコイン)の流出による資金の返金に関して利用客向けに情報を開示した。

CoinsecureではBitcoinが2018年4月8日に438.31859715 BTC流出した。このBitcoinの総額は約2億ルピーまたは3,067,220米ドルに相当する。(編注:日本円で約3.3憶円)

Coinsecureは4月21日、返金に必要な処理を開始したと発表した。

「我々は4月28日、29日頃までには、利用客が自分のBitcoinを引き出せるように処理を終わらせる予定である。」

しかし、この期限は「現在予定よりも作業が遅れている」という発表があったように、過ぎてしまっている。Coinsecureは次のように述べてもいる。

「調査は進んでいるものの、我々にはあまり権利がなく、流出したBitcoinの補償をする過程において、政府からの許可を得る必要がある。しかしながら、まだそのような許可は下りていない。」

さらに「CoinsecureでBitcoinとINR(ルピー)のサービスを利用していた利用客全員と新たな契約を結ぶ予定である。」と付け加えた。

 

政府との協力

Coinsecureでは流出したBitcoinを補償するために政府と協力してきた。Coinsecureではセキュリティー事務所長のDr. Amitabh Saxenaが何らかの形で今回のBitcoin流出に関わっているのではないかと考えている。4月10日には、デリー警察のサイバー犯罪訴訟局で訴訟手続きが行われた。政府はCoinsecureに「調査を進めるために容疑者のデバイスを没収」した方が良いと勧告し、SaxenaのPCは没収することになった。

政府への書簡において、Coinsecureの最高経営責任者(CEO) Mohit Kalraは以下のように述べている。
「秘密鍵はAmitabh Saxena氏が管理していたことからも推測すると、我々から注意をそらすために虚言をし、この事件全体に関わっていたのではないかと考えられる。」

流出したBitcoinが全て補償されれば、利用客のBitcoinは全て4月9日の相場に基づいて返金される、とCoinsecureは述べている。もしそうでない場合、

「我々は2018年4月9日の相場を用いて、Bitcoin預金額の10%をBitcoinで、90%をINRで返金する。」

このBitcoin流出事件に対処するため、Coinsecureは仮想通貨コミュニティに支援を求め、10%の賞金まで掲げている。

Coinsecureを取り巻く混乱の中でさえ、ベネズエラは先週、インドの仮想通貨取引所はベネズエラへの進出を承認されたと発表した。この目的は、ベネズエラでの新通貨PetroをCoinsecureが取り扱うことでPetroユーザーを拡大することである。

 

[Bitcoin.com からの翻訳]

 


画像提供:Pixabay 


 

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